フランス人修道士誘拐事件に新たな証言
13年前に起きた「フランス人修道士誘拐殺人事件」にフランス軍の元将軍フランソワ・ブッチャラー(Francois Buchwalter)氏による新たな証言が出て、再び注目を集めている。
1996年5月アルジェリアで武装集団によって、フランス人修道士7人が拉致、誘拐され、その後イスラム武装過激派集団GIAより声明文が出された。そして2ヶ月後、7人の切断された頭部が発見されるという痛ましい事件だ。
フランソワ・ブッチャラー元将軍は、事件に関係のあるヘリコプターの操縦士に近い者から真相を聞いたという。
その証言によると「アルジェリア軍があやしい野営地を発見し、武装集団とみなして発砲した後、着陸。確認するとフランス人修道士が全身に銃弾を浴びていた」という。
当初は遺体の損傷が激しく遺族にも遺体を見せられないとし、アルジェリア当局は遺体を隠してきたがこれも事件を隠蔽しようとしたのではないかとの可能性が出ている。