軍事大国を目指すフランス

フランスでの軍需産業のウエイトはかなり大きく、お金を持ち、存在感を増す、軍事需要の高くなった新興国への売り込みを加速しています。フランスの600の企業、3万7千人の雇用に関わってきます。

最新鋭の戦闘機などの製造技術を持っていない新興国では、外国からの兵器輸入に頼っています。まず、自国の工業力が未熟であること。現在では数百キロ離れたところからも数分で攻撃可能になる戦闘機など、一から開発するには時間がかかりすぎるからです。また、既に周辺諸国は最新鋭の兵器で武装されているのです。

フランスは15年間、国防省を初めとした積極的な売り込みで兵器輸出を加速しています。2014年では80億ユーロ輸出しています。30年間は不振だったのに、ここ5ヶ月でめざましい成果を上げています。

フランスの誇るラファール戦闘機(Rafale)は84機売れました。カタール24機、エジプト24機、インド36機です。しかし、世界に目を向けると、一位はアメリカのF16戦闘機が1431機、二位はロシアのSU-30が647機、三位は中国のFC-1が150機、四位はEUのTyphoonが126機、そして五位がフランスのRafaleで84機です。(出典:Enjeux les echos)

オーストラリアは、主に潜水艦の更新を検討しており、フランス、ドイツ、日本が競合となっています。この中では、フランスは有利だそうです。軍関係の造船ではヨーロッパでも最新鋭で最大級のフランスのDCNS社が入札に参加しており、12隻の潜水艦、総額340億ユーロというかなり大規模なビジネスになります。この契約は年末までには決定するそうですが、決まれば史上最大の輸出になるはずです。

DCNS社はフランスの大手電機企業で軍需産業のタレスが25%とフランス政府が75%の株式を保有する軍需造船企業です。元々フランス政府の海軍の設計造船部門を独立した会社になり現在の形になっています。

関連記事

ニュースレター

FeedBurner

更新情報をメールで受け取る

Delivered by FeedBurner

Subscribe in a reader

AntenneFranceの本



YouTubeチャンネル

ピックアップ記事

  1. 2011-9-1

    仏独の目指す欧州経済政府

    20年前なら、フランス人のみならずフランス語圏の人間にドイツやドイツ語について聞けば、アレルギーかと…
  2. 2015-5-8

    次世代原子炉はコンコルド(超音速旅客機)となってしまうのか?

    次世代原子炉が元凶 フランス原子力最大手のアレバが経営難に陥っています。 全世界の従業員の1…
  3. 2009-8-26

    フランスの税制

    衆議院議員選挙もいよいよ終盤戦。地方分権を叫びながら、地方自治体の政策に反対する選挙演説を聴くたびに…
  4. 2009-11-26

    科学技術振興する国家

    最近話題の事業仕分けでいよいよ官庁が持っていた利権にメスが入ると巷では評価が高い様だ。一方科学技術分…
  5. 2010-1-5

    シニアの雇用促進

    日本ではシニアの雇用が促進されるよう厚生労働省が様々な施策を講じており、定年の引き上げや継続雇用制度…
  6. 2008-10-24

    フランスも女子アナ時代

    数年前にフランスのニュース専門局LCIのキャスターMelissa Theuriau(メリッサ・テュリ…
  7. 2018-5-19

    アペリティフ in 東京、代官山で開催

    今年は日仏交流160周年を迎え、フランス関係イベントもいろいろ開催されています。その中でも15年前か…
ページ上部へ戻る