第6回フレンチビジネス大賞

今年も、フレンチビジネス大賞が発表されました。
フレンチビジネス大賞は、在日フランス商工会議所の会員企業で応募があったプロジェクトから選ばれます。
今年の授賞式は、受賞企業のみが発表され、全体的にスピーディーに終わりました。

■カンパニー・オブ・ザ・イヤー:ヴィルモラン-MKS
■審査員特別賞: モベーグル
■ペスト中小企業(SME)賞:エナジープールジャパン
■ベストCSR賞: 日本ロレアル株式会社※企業の社会的責任
■ベストプロダクト・サービス・オブ・ザ・イヤー:サフトジャパン株式会社
■フレンチテック東京賞:株式会社マジェンシー
■イノベーション賞:曙ブレーキ工業株式会社
■日仏ベストコラボレーション賞:VINCIAIRPORTSJAPAN株式会社

企業の代表者、在日フランス商工会議所理事、オピニオンリーダー、ジャーナリスト、在日フランス商工 会議所理事からなる審査委員が審査を行いました。ダイナミックに活躍をしている企業を、イノベーテイ ブ、そして日本市場でのビジネスの実現、ビジネス目標達成への試み、そして企業倫理といった観点から 審査致しました。

今年度は、すぐれたエンジニアリングとデザイン等を称えるイノベーション賞と、日仏二国間のノウハウ のコラボレーシヨンによる優れた成果を称える日仏ベストコラボレーシヨン賞を設けました。2016年に設 けられた、フレンチテック東京賞は2年目を迎え、デジタル分野のスタートアツプ企業で2015-2016年に クローバルに優れた成果を上げた企業を称えました。

今年度の特徴は、例年に増して、自動車、技術、化粧品、サービス等、幅広い分野で活躍する企業が名を連 ねていることです。「大手企業からスタートアップ企業まで、彼らの成功は日本経済の活力の象徴であり、 日本の市場が革新的且つ野心的な起業家にとって素晴らしいビジネスチャンスを、提供していることを示しています。」とベルナール・デルマス会頭は語りました。

カンパニー・オブ・ザ・イヤー:ヴィルモラン-MKS
ヴイルモランーMKSは、野菜の種苗会社です。アジアにおけるみかど協和の ネットワークと仏ヴィルモラン社の野菜種苗会社としての国際経験を強力な基盤としています。ヴィルモ ラン-MKSとしては、5大陸12カ国に基盤を持ち、みかど協和、ヴイルモランという2つの強力なビジネスブランドを更に展開していきます。 ヴィルモラン-MKSは、野菜ビジネスに対し、幅広いそして独自性の高い品種を提案していきます。特に戦 略作物であるニンジン、チコリ、レタス、 トマト、ペッパー、カボチャ、ダイコン、ネギなどに力を入れて いきます。

審査員特別賞:モベーグル
MoBagelのDecanter AIエンジンは、ニーズが高まってくるIoTやBigData解析時代に合わせてデザイン されたものです。 MoBagelはデータ解析の中で一番手間がかかる特徴選択とアルゴリズム選択のプロセス を自動化します。誰でもIoTデータの収集から結果によってビジネス意思決定を促進することが可能にな ります。 Decanterは、人間の干渉を最小限に抑え、深い分析が可能なため、人為的ミスを低減、そしてより客観的 な成果の提供と分析全体の精度を向上可能です。また、MoBagelのサービスは、データサイエンティストや アナリストを雇う必要がなくなるため、企業は年間数十万ドルのコストを削減可能です。現在MoBagelは、 IoT分野で様々なパトーナと提携し、色々な顧客にIoTデータから掘り出せる価値と未来への予測分析を提供しています。

ベスト中小企業(SME)賞:エナジープールジャパン
電力システム改革の大きな潮流の中で、ICTやIoT技術を駆使した電力供給バランスに寄与し得るデマンドレスポンス(DR)の重要性が脚光を浴びています。日本では電力会社が産業用大口需 要家を中心に展開してきた需給調整契約があるものの、実際は発動されることは稀で、電力会社にとって はコストアップ要因でありその対策が急務でした。 エナジープールは、経済産業省によるDR実証に2014年から参画し、予想以上の評価を獲得したのち、2015 年に日本法人を設立しました。2016年には日本の電力会社の雄たる東京電力EPとDR委託長期契約を締結し、今後は同社との協業の中で更なる大きな飛躍が見込まれています。当該契約は、日本の電気事業の長 い歴史の中では初めての事例であり、国内外の競合相手に先んじて契約締結に至った点で特筆に値すべき です。業界内で広く注目されているのは後述の日経新聞掲載を見ても明らかで、エナジープールジャパン はDR事業のトップランナーとして大きな一歩を踏み出しました。

ベストCSR賞:日本ロレアル株式会社
フランスの化粧品会社口レアルグループの日本法人として設立された日本ロレアル株式会社は、メイクア ップ、ヘアケア、そしてスキンケア製品等の多種多様な22のブランドを提供し、50年以上にわたり日本の お客様の様々なニーズやご希望にお応えしてきました。企業理念である「すべての人生に、美しく生きる 力を。-世界を日本へ。日本を世界へ。」の下、日本ロレアルは2020年に向け、イノベーション、人材開 発、グローバルな持続的発展のためのビジョン「美のすべてを、共に次世代へ」 (SharingBeautywithAll)を策定しました。
日本ロレアルでは、 「美のすべてを、共に次世代へ」 (SharingBeautywithAll)において、長期にわたる持続的発展の取り組みにより、企業価値をさらに高めていきます。日本の取り組みとしては、環境に配慮 した製品を提供し、消費者へ持続的発展への取り組みを参加可能にすることや、社会的に弱い立場にある女性のトレーニング/キャリア発展プログラムを実施し、支援することが含まれます。

ベストプロダクト・サービス・オブ・ザ・イヤー2017 :サフトジャパン
株式会社サフトは、産業用の高度な電池のリーディングカンパニーです。 I主要な活動のひとつは、鉄道向け(地下鉄・路面電車・高速列車・信号等)のニッカドニ次電池の供給です。また、既存マーケット向けに、産業用のバックアップニッカドニ次電池、石油・ガス関連設 備や発電・配電設備等、民間航空機・軍用機向けにニッカドニ次電池を供給しています。 サフトは、リチウムイオン電池テクノロジーのリーディングカンパニーですが、元々人工衛星・宇宙機器 向けリチウムイオン電池の開発から始まりました。現在、幅広い分野でリチウムイオン電池を提案してい ます。 (通信基地局バックアップ用ニッカド/リチウムイオン電池や再生エネルギー業界向けリチウムイオン電池や水道・ガス・電力メーター、道路通行料徴収システム向け一次電池等)

フレンチテック東京賞:株式会社マジエンシー
欧米で急激に進むd-MICE(会議、研修、イベント、展示会のデジタル化)。その火付け役であり業界リー ダーの、フランスMAGENCY S.A.S (http://maqencv.me)が、株式会社MAGENCYを2016年1月に設立 しました。たちまち、 トヨタ、日産、TBS、H.l.S、三菱UFJ、富士通、CEATEC、SEMI、リコーなどの 顧客を獲得しました。すべての参加者(主催者、参加者を問わず)が、電子端末を持ち、MAGENCYの革新的アプリを通して、相互に交信しながら、会議、イベント、セミナー、ワークショップなどを進めること により、参加者の双方向性と自律性を確保し、ネットワークや.ラボレーションを進め、デジタル化によ る完全ペーパーレスとデータレポーティングも達成していきます。それにより、参加意欲が77%上昇、コラ ボレーシヨンが68%改善、理解度が65%向上という驚異的な効果が生まれ、参加者の満足度は98%に達しています。

イノベーション賞2017 :曙ブレーキ工業株式会社

曙ブレーキ工業株式会社は、1929年の創業以来「安全」・「安心」を提供するグローバルなブレーキ専業メー カーとして、社会に貢献しています。ブレーキ製品の中でも、ディスクブレーキパッドのOEMシェアは、 日本で約40%を占めています。また、自動二輪から、フォークリフトや風力発電などの産業機械、鉄道車両 にまで事業領域を拡大しており、そのひとつとして、日本が誇る新幹線にブレーキシステムを供給し、約半 数のシェアを獲得しています。2007年より、自動車レースの最高峰であるF1の名門マクラーレンチームに、 ブレーキシステムを供給し、技術の研讃と蓄積を行っています。

ベスト日仏コラボレーション賞2017::VINCIAIRPORTSJAPAN株式会社
国際空港セクターのグローバル企業としてトップ5に入るバンシエアポートは、世界35空港の発展・運営 を管理しています。 170以上の航空会社が就航するバンシエアポートのネットワークにより、年間1億3000 万人もの旅客を取り扱っています。総合インテグレーターとしての経験と従業員1万600人のプロ集団とし て、バンシエアポートは、その投資能力と国際ネットワーク及びノウハウを駆使し、空港の発展、ファイ ナンス、建設及び運営を通して既存の空港インフラ、施設拡張と新規工事の管理とパフォーマンスを最適 化しています。 バンシエアポートとオリックスを主要メンバーとして構成する企業連合は、関西国際空港(KIX)と大阪 国際空港(ITM)を44年間運営するコンセッション契約を締結しました。2016年4月1日、関西エアポートは 両空港の運営会社として事業を開始しました。年間4000万人に迫る旅客を誇る関西エアポートは、日本第 二の空港プラットフォームとなっています。

カンパニー・オブ・ザ・イヤー:活動の成果が最も評価された在日企業 一審査員特別賞:審査員が優れた功績を特に認めた企業。 (全ノミネート企業から選考)

ベスト中小企業(SME)賞:優れた功績を収めた中小企業 (SMEとは、スモール&ミッドサイズエンタープライズ(中小企業)の略)

ベストCSR賞:社会活動と環境活動の優れた企業

ベストプロダクト・サービス・オブ・ザ・イヤー:最もイノベーション、独自性、発展性あふれる、日 本市場で優れた成果を達成した製品またはサービス

フレンチテック東京賞:実現性があり、日本でのビジネス拡大を目指す独自のプロジェクトを持つデジタル、イノベーション分野で活躍するスタートアップ企業

一 イノベーション賞:最もイノベーティブな企業、または中小企業(R&D、革新的な製品またはサービス、ニッチマーケットにおけるリーディング企業等)

日仏ベストコラボレーション賞:日仏二国間のノウハウのコラボレーションによる優れた成果を上げた企業

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