自動車:欧州でハイブリッド車の販売台数がディーゼル車を抜いた理由
欧州自動車工業会(Acea)は10月22日(金)、第3四半期のハイブリッド車の販売台数がディーゼル車を上回ったと発表しました。
欧州自動車市場の電動化に伴い、ディーゼル車の凋落が続いています。非充電式ハイブリッド車のシェアは20.7%で、ガソリン車(39.5%)に次いで2位となっていますが、1年間で10ポイント低下したディーゼル車(17.6%)を上回っています。
このようにディーゼルが消費者に見放された大きな理由のひとつに、2015年のディーゼルゲート事件があります。「まず第一に、ディーゼルに対する不満が非常に強く、これは2015年の出来事、つまり米国におけるフォルクスワーゲンのディーゼル問題と関連しています」と、自動車部門を専門とするGIS Gerpisa社のディレクターであるBernard Jullien氏は分析しています。2024年から2025年には、都市によってはディーゼルでの走行ができなくなることがわかっています。ですから、一般家庭や企業が自動車を購入する場合には、当然ながら非常に不利になります。そして、この危機を受けて、内燃機関には問題があり、2017年から2020年にかけて観測されたディーゼルからガソリンへの動きは、炭素目標や大気質目標の観点から満足できるものではないという考えが出てきました。
このようなハイブリッド車の成長は、特に中欧諸国で見られ、7月から9月の間に69.3%の増加を記録しました。健康問題や半導体不足の影響で低迷する自動車市場は、主にこれらの車両に恩恵を与えています。
多額の補助金を受けた電気自動車とプラグインハイブリッド車は、欧州市場での存在感をほぼ倍増させ、市場の9.8%と9.1%、すなわちそれぞれ212,582台と197,300台が販売されました。