パリの国際航空ショー100周年
フランスでは、エールフランス447便が大西洋沖で墜落した事故で、いまだブラックボックスの回収や事故の原因究明が続いていますが、事故が起きたばかりで皮肉ではありますが、パリ=ル・ブールジェ国際航空宇宙ショーが6月15日から21日まで、パリ北東郊のル・ブールジェで開催されます。
100周年の今回は、1909年から1970年の歴史的な航空機30機がフランス、ヨーロッパ、アメリカから集結して実演飛行を行う予定です。このアトラクションによって、先駆者たちの初飛行からエアバスA380に至るまで、過去と現在を比較することができます。
パリ航空ショーは、実演飛行のアトラクションだけではなく、出展者の多彩な顔ぶれもまた魅力のひとつです。主催者のフランス航空宇宙工業会(GIFAS)は、240社以上が加盟する業界団体で航空機やヘリコプターをはじめ、エンジン、ロケット、ミサイル、宇宙船、射場設備、装備、防衛・安全保障の電子システムなど、あらゆる航空宇宙計画の研究、開発、製造、販売、整備に関連する大手企業から中小企業までが出展します。
一般来場者数約15万人が集まるこの航空産業界最古のビッグイベント、今年は100周年特別企画として、フランス空軍の曲技飛行隊「パトルイユ・ド・フランス」が華麗なアクロバット飛行を披露する予定もあります。ですが、エールフランスの墜落事故が起きたばかり。イベントの内容に変化が出ないか気になるところです。