フランス映画祭2011:美しき棘
家族の死で孤立した 17 歳の少女。その哀しみは、パリ郊外、夜の闇を疾走する。 主演のレア・セドゥを始め、フランス映画の新たな才能が集結した一本。
2010 年ルイ・デリュック賞新人賞を受賞した女性監督レベッカ・ズロトヴスキの長編処女作。
主人公は、母を亡くしたばかりの 17 歳の少女プリューデンス。父は海外勤務で不在、姉は家にほとんどいつかない という境遇に置かれたプリューデンスは、違法バイク・レースに興じる若者たちのグループの中に居場所を見出そう とするが……。
周囲と折り合えずに漂い続けるヒロインを演じたレア・セドゥが圧倒的な印象を残す。カンヌ映画祭の 批評家週間で上映された。
監督:レベッカ・ズロトヴスキ/出演:レア・セドゥ、アナイス・ドゥムスティエ/2010 年/フランス/80 分
35mm/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル