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フランス映画

フランス映画祭2021横浜ラインナップ

フランス映画祭の予告編

オープニング作品 『ヴォイス・オブ・ラブ』(仏: ALINE)

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga

世紀の歌姫セリーヌ・ディオンの人生から生まれた物語 製作費30億円をかけた音楽エンターテインメントの決定版
カナダ・ケベック州で生まれた彼女は、次第に抜きんでた歌の才能を発 揮する。家族やプロデューサーの支えのもと、ケベックからパリ、そし て世界へとディーヴァへの旅が始まる。それは真実の愛と出会う旅でも あった̶̶。 フランスが誇る国民的スター、ヴァレリー・ルメルシエが、ユーモアと フィクションを交えながらセリーヌの半生を愛を込めて忠実に再現。世 界的歌姫の知られざる愛の物語を「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オ ン」などセリーヌ・ディオンの大ヒット曲や不滅の名曲約30曲に乗せ て大迫力のライブシーンで描き出す。歌で人々を幸せにする夢に向かっ て進んだ、二つの魂の絆が《愛の声》に乗ってすべての人の心に響く。

第74回 カンヌ国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門正式出品(2021)
監督・脚本・主演:ヴァレリー・ルメルシエ
出演:シルヴァン・マルセル、ダニエル・フィショウ、アントワーヌ・ヴェジナ
2020/フランス・カナダ/シネマスコープ/126分/音楽映画、ドラマ 配給:セテラ・インターナショナル

ドライブインシアター作品『セヴェンヌ山脈のアントワネット』(仏: ANTOINETTE DANS LES CÉVENNES)

©DR

小学校教師のアントワネットは、生徒の父親ウラ ジミールと不倫中。夏休みに密かにバカンスを共 にするのを楽しみにしていた。だが、ウラジミー ルは家族とセヴェンヌ国立公園にハイキングに行 くことになり、二人のバカンスは中止に。諦めき れないアントワネットは、自分もロバを予約して ウラジミールを追いかける!

第73回カンヌ国際映画祭 正式出品(2020)
監督:キャロリーヌ・ヴィニャル
出演:ロール・カラミー、バンジャマン・ラヴェルネ
2020/フランス/シネマスコープ/95分/コメディ

ドライブインシアターについて
今年は、コロナ禍でいかに安全にエンターテイメントを楽しめるかという映画祭の存在意義を模索、メ
インスポンサーである日産自動車様と共同で、ドライブインシアターを実施することを企画中。 ”映画(エンターテイメント)と車の融合”をお客様に体感いただき、次世代に向けて映画の楽しみ方を
ご提供したいと思っております。(詳細は、後日発表。)

『約束』(仏: LES PROMESSES)

© 2021, 24 25 FILMS – WILD BUNCH – FRANCE 2 CINEMA – ELLE DRIVER

パリ郊外の市長をつとめるクレモンスは、まもなく任期を 終え、政治家人生の幕を閉じようとしていた。長年、忠実 な右腕のヤジッドと共に、市の貧困や失業、スラム街の問 題に真摯に取り組んできたクレモンスは、最後の大仕事を 成し遂げるために、市民の説得に頭を悩ます。そんなある 日、彼女に大臣職への誘いが舞い込み、政治人生を終わら せることを躊躇し始めるクレモンス。自分の政治家人生と 数々の約束・・・。彼女が選択するのは…?

第78回ヴェネチア国際映画祭(2021)
監督:トマ・クルイトフ
出演:イザベル・ユペール、レダ・カテブ、
ネドラ・アヤディ
2021/フランス/シネマスコープ/98分/ドラマ

『分裂』(仏:LA FRACTURE)

©DR

ラフとジュリーは、破局寸前のカップル。ある日、転倒して腕の骨を折ったラフは、救急に運ばれ、ジュリーも駆けつける。その日は、パリで「黄色いベスト運動」の大規模デモがあり、救急はデモで怪我をした人々で溢れていた。長い待ち時間の間に、ラフはデモで足を怪我したヤンと知り合い、自分の偏見や思い込みに気づく。病院の外では、デモ隊と警察の攻防がさらに激しさを増し、病院は臨時閉鎖されることに。病院内は更に混乱し、長い夜は続く…。

第74回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門(2021)
監督:カトリーヌ・コルシニ
出演:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、
マリナ・フォイス、ピオ・マルマイ
2021/フランス/シネマスコープ/98分/ドラマ

『ウイストルアム – 二つの世界の狭間で -』(仏:OUISTREHAM)

© Christine Tamalet

著名な作家のマリアンヌは、次の本の題材となる雇用不安の取材のため、フランス北部でリサーチをすることに。低所得者の雇用の現状を知るために、マリアンヌは素性を隠し、掃除婦として働き始める。彼女は、人々の金銭的な不安や、見えていなかった社会問題を身をもって体験すると同時に、共に働く仲間たちの間の助け合いや、強い絆にも気づき、執筆は順調に進んだが…。

カンヌ国際映画祭 監督週間(2021)
第69回サン・セバスティアン国際映画祭 ベスト・ヨー ロピアン・フィルム 観客賞(2021)
監督:エマニュエル・カレール

『あなたが欲しいのはわたしだけ』(仏: VOUS NE DÉSIREZ QUE MOI) 第59回NY映画祭 (2021)

©︎DR

1982年。著名作家で映画監督のマルグリット・デュ ラスの最後の恋人、ヤン・アンドレアは、友人のジ ャーナリストに、自分とデュラスの関係、デュラス に対する思いをインタビュー形式で録音して欲しい と頼む。インタビューで明らかにされる、彼らの愛 の形とは…。

第69回サン・セバスティアン国際映画祭(2021)
監督:クレール・シモン
出演:スワン・アルロー、エマニュエル・ドゥヴォス
2021/フランス/アメリカンビスタ/95分/ドラマ

『DÉLICIEUX(原題)』(仏:DÉLICIEUX)

©︎2020 NORD-OUEST FILMS―SND GROUE M6ーFRANCE 3 CINÉMA―AUVERGNE-RHôNE-ALPES CINÉMA―ALTÉMIS PRODUCTIONS

1789年、革命直前のフランス。大胆でありながら誇 り高い料理人のピエールは、主人である傲慢な公爵に 解任されるが、彼の側で料理を学びたいと願う女性ル イーズの助けを借りながら、世界で初めて一般人のた めに開かれたレストランを営むこととなる。店はたち まち評判となるが、公爵にその存在を知られることと なってしまう。

監督:エリック・ベナール
出演:グレゴリー・ガドゥボワ、イザベル・カレ
2020/フランス・ベルギー/シネマスコープ/112分/ 歴史ドラマ
配給:彩プロ

『アプローズ、アプローズ!』(仏:UN TRIOMPHE)

©2020 – AGAT Films & Cie – Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms

売れない俳優のエティエンヌは、生活費のために刑務所での演劇ワークショップの講師の仕事を引き受ける。しかし、演技経験ゼロの収容者たちの演技力に驚いた彼は、本物の劇場で彼らと一緒に芝居をすることを決意する。公演までに引き起こる様々なトラブルを乗り越え、無事に最終公演を迎えられるのか?実話に基づく、人間の冒険の物語。

監督:エマニュエル・クールコル
出演:カッド・メラッド、マリナ・ハンズ
2020/フランス/2.39:1/105分/コメディ・ドラマ 配給:リアリーライクフィルムズ

『東洋の魔女』(仏: LES SORCIÈRES DE L’ORIENT) 監督:ジュリアン・ファロ

©UFO Production

日本で最初のオリンピックが開催された1964年。次々 とメダルを獲得していく日本人の姿に国民たちは熱狂し、 なかでも、圧倒的な実力を見せたのが女子バレーボール 代表だった。「東洋の魔女」が真に成し遂げたものとは 何だったのか?その秘密が今、解き明かされる。

出演:谷田絹子、松村好子、篠崎洋子、松村勝美、 半田百合子

2020/フランス/シネマスコープ/100分/ドキュメンタリー

配給:太秦

『月の守護者の伝説』(仏:MUNE, LE GARDIEN DE LA LUNE)

©︎Onyx Films-OrangeStudio-Kinology

ここは月と太陽が同時に存在する世界。主人公ミューンは、ひょんなことから月の守護者に選ばれた。しかし、いくつものミスを犯し、冥界の王が太陽を盗む好機を与えてしまった。太陽の守護者ソホーンと、蝋でてきた少女グリムと共に、ミューンは冒険に出かけ、伝説の守護者となる。

監督:アレクサンドル・エボヤン、ブノア・フィリポン
2014/フランス/シネマスコープ/85分/ファンタジー・ アニメーション
配給:リスキット

『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』(仏:SALVATOR MUNDI, LA STUPÉFIANTE AFFAIRE DU DERNIER VINCI)

©2021 Zadig Productions

ダ・ヴィンチ最後の『傑作』!? 誰が、どうやって、 その絵を13万円から510億円に生まれ変わらせたの か!?華やかなオークションの裏で、暗躍する者たちと 蠢く陰謀──美術界に潜む闇と巨額の取引の実態を生々 しく暴いていくミステリー小説を超えた欲望まみれのノ ンフィクションムービー!

監督:アントワーヌ・ヴィトキーヌ
出演:ロバート・サイモン、ルーク・サイソン
2021/フランス/ヴィスタ/100分/ミステリー・ノンフ ィクション
配給:ギャガ

フェスティバルミュース杏

フランス映画祭2021横浜記者会見

フランス映画祭2021横浜

遂に今年もフランス映画祭が始まりました。

昨年に引き続き、新型コロナ感染症対策として時期をずらし、試写会や記者会見などを縮小して行っていますが、映画祭本編はみなとみらいで行われます。

さて、記者会見ではフェスティバルミュースに選ばれた俳優の「杏」さんのスピーチと質疑応答をメインにラインナップが発表されました。

フランス大使挨拶

ユニフランス会長挨拶

横浜市長挨拶

フェスティバルミューズ杏さん挨拶+質疑応答

日産挨拶

ラインナップ紹介

■名称:フランス映画祭2021 横浜 Festival du film français au Japon 2021

■期間:11月11日(木)~11月14日(日)

■会場:みなとみらい21地区中心に開催
■主催:ユニフランス

■共催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、横浜市

■特別協賛:日産自動車株式会社

■協賛:CNC、PROCIREP、TitraFilm

フランス映画祭2021 横浜

フランス映画祭2021 横浜、今年は11月11日から開催

今年で29回目になるフランス映画祭、今年は11月に開催することになりました。
フェスティバルミューズは、杏(俳優)さんです。

フェスティバルミューズの杏さんからのメッセージ

Anne
Anne©Junko Tamaki(t.cube)

フランスと日本の関係は160年をこえ、そのどこを切り取っても、
常に繊細な芸術や文化を尊重しあっているような印象を覚えます。
それは映画であっても。
そんなフランスの映画と日本を結ぶ大切なイベントに選んでいただき、
とても光栄です。
モデルとして10代の頃から訪れていた思い出深いフランス、
まだまだ知りたいことだらけです。
この映画祭で、自分自身も造詣を深め、またその魅力を皆様にお伝えできたらと思っております。
11月を楽しみにしております。よろしくお願いいたします。  

<開催概要>

■名称:
(日)フランス映画祭2021 横浜
( 仏)Festival du film français au Japon 2021

■期間・会場:
2021年11月11日(木)~11月14日(日) 全4日間
みなとみらい21地区を中心に開催
■プログラム:
①11/12(金)〜14(日)フランス映画最新作の上映
②11/11(木)オープニング・セレモニー、ドライブインシアター
③マスタークラスなど

主催のユニフランス会長であるセルジュ・トゥビアナ、山中竹春横浜市長、
今年のフェスティバル・ミューズの杏からコメントを頂きました。

セルジュ・トゥビアナ(ユニフランス会長)

フランス映画祭2020 横浜は、コロナ渦の中で行われ、革新的な取り組みと新しい企画で、これまでに無い形式で多様なフランス映画を観ていただきました。多数のフランスの監督、俳優が参加協力し、日本の観客やジャーナリストの皆様との交流もオンラインで行われ、昨年のフランス映画祭2020 横浜は大きな成功を収めました。観客の健康を一番に考え、これまでと変わらぬ支援協力をいただいている日本の大切なパートナーの皆様と一丸となり、感染防止対策を十分にとり、安全重視で映画祭を開催することができました。コロナ禍での人数制限での実施にも関わらず、フランス映画祭2020 横浜を御覧になった観客は4,000人に登ります。多くの方にご参加いただいたことを心から感謝し、また信頼していただいていることを誇らしく感じます。
そして2021年、日仏の友好を深めるフランス映画祭2021 横浜で再びフランスの最高の作品を観ていただく機会を作り、長年にわたり、フランス映画を愛好してくださる皆様をお迎えすることを楽しみにしております。

山中竹春(横浜市長)

「フランス映画祭2021 横浜」の開催、誠におめでとうございます。
コロナ禍においても、関係者の皆様の御尽力のもと、この伝統ある映画の祭典を、今年も横浜にお迎えできますことを、大変光栄に存じます。横浜市は、ホストシティとして、フランスと横浜の友好の象徴である、この映画祭の成功に向けて、力を尽くしてまいります。皆様に安心して御鑑賞いただけるよう万全の感染症対策を講じ、フランスが誇る映像文化の結晶を、皆様にお届けします。
ぜひ、魅力あふれる多彩なフランス映画に触れ、幸せなひと時をお楽しみください。

 

第69回サン・セバスティアン映画祭は、ルーマニアのアリナ・グリゴレ監督(左)とプロデューサーのガビ・スーチュー(右)がグランプリのConcha d'orを受賞し、閉幕しました。2021年9月25日 ロイター - ヴィンセント・ウエスト

サン・セバスチャン国際映画祭:注目の女性たち

第69回サン・セバスチャン国際映画祭は、多くの観客の皆様にご来場いただいた1週間の上映の後、受賞作品の発表をもって幕を閉じました。毎年、予想外の作品が受賞することもあり、驚きの連続です。今年の映画祭では、主要な賞のほとんどを女性が占め、女性にスポットライトが当てられています。

ベルリンと同様に、映画祭は主役の男女の解釈に応じた賞を設けず、退廃的な賞を設けることにしました。この賞を元々獲得したのは、デンマークのフローラ・オフェリア・ホフマン・リンダールの『As in Heaven』と、アメリカのプロデューサー兼女優のジェシカ・チャステインの『The eyes of Tammy Faye』(テレビ伝道師役)の2人の女優でした。19世紀後半の14歳の少女が、母親の出産をきっかけに人生を変えていく物語で、デンマーク映画は監督のティー・リンデバーグ氏が最優秀監督賞を受賞し、ダブル受賞となりました。

映画祭のグランプリであるゴールデン・コンチャは、ルーマニアの若手監督アリナ・グリゴレの作品『Crai Nou(Blue Moon)』が受賞しました。審査委員長のグルジア人監督、デア・クルムベガシビリは、昨年の『Beginning』で数々の賞を受賞し、驚きをもたらしましたが、この映画祭では、そのバトンタッチのようなものでした。この賞は、ルーマニア映画の活力を裏付けるものであり、アリナ・グリゴールは、女優としてクリスティ・プイウやアドリアン・シタルなど、ルーマニア映画のリーダーたちと共演しています。本映画祭の最高賞が初作品に授与されるのは、初作品である『Beginning』の前に、2019年にアメリカのパクストン・ウィンターズ監督の『Pacificado on a favela in Rio』が受賞して以来、今回で3回目となります。

サン・セバスチャン国際映画祭:フランス人監督Lucile Hadzihalilovicが「Earwig」で審査員特別賞を受賞。2021年9月25日 FFISS モンツェ・カスティーヨ

他にも、審査員特別賞を受賞した「Earwig」のフランス人監督Lucile Hadzihalilovic氏や、ロシア人監督Lena Lanskih氏の長編初監督作品「Unwanted」は、望まれない赤ちゃんを授かった14歳の少女のパワフルで感動的なストーリーを描いています。Lucile Hadzihalilovic氏にとって、サンセバスチャン映画祭は毎回、賞を受賞するチャンスでもあります。

また、フランス人女性のClaire Mathon氏(『Portrait of a Girl on Fire』やPablo Larrain監督の最新作『Spencer』などの作品ですでに名を馳せています)が受賞した写真賞や、サンセバスチャン賞の常連であるCéline Sciamma氏が受賞した観客賞(批評家からも賞賛されています)の作品『Petite maman』は、その年の「お気に入り」を集めたPerlak部門に出品されていました。アリスのように「のぞき窓」から飛び出した8歳のネリーの目を通して、母と子の関係や母性を問う物語。

サン・セバスチャン国際映画祭:2021年9月25日に開催された第69回大会の受賞者の一部をご紹介します。デンマーク人のFlora Ofelia Hofmann LindahlとTea Lindeburg、ジェシカ・チャステイン、ルーマニア人のGabi SuciuとAlina Grigoreが受賞しました。ロイター – ヴィンセント・ウエスト

家族、親権、母娘の関係を問う作品(Horizontes Latinos賞を受賞した「Noche de fuego」など)は、バスク地方でのテロを背景に許しをテーマにしたIciair Bollain監督の「Maixabel」やLaurent Cantet監督の「Arthur Rambo」など、より政治的なアプローチをとった作品よりも好まれました。しかし、Concha d’or賞を受賞したAlina Grigore氏が指摘したように、家族の物語は国の物語でもあります。機能不全で混乱した暴力的な家族から2人の姉妹が逃げ出そうとする物語を通して、彼女はルーマニアをも示しているのです。

主な受賞歴をご紹介します。

Golden Concha for Crai Nou (Blue Moon)  Alina Grigore

審査員特別賞「Earwig」 Lucile Hadzihalilovic監督

シルバーコンチャ(最優秀演出賞):ティー・リンデバーグ「As in Heaven」

主演女優賞:「ex aequo」フローラ・オフェリア・ホフマン・リンダール「As in Heaven)、ジェシカ・チャステイン「The eyes of Tammy Faye」

助演男優賞:ホナス・トルエバ監督作品「Quién lo impide」に出演したすべての俳優

脚本賞:テレンス・デイヴィス「ベネディクション」

最優秀写真賞:クレール・マトン「Enquête sur un scandale d’Etat   Thierry de Peretti」


国際批評家連盟賞:Quién lo impide ジョナス・トルエバ監督

観客賞:「Petite Maman」 Céline Sciamma監督

ホリゾント賞:「Noche de fuego」 Tatiana Huezo

新人監督賞:「Nich’ya」 レナ・ランスキー監督

Zabaltegi / Tabakalera賞:「Vortex」ギャスパー・ノエ

セドリック・カーン監督インタビュー

Photo: © Philippe Quaisse / UniFrance

ハッピー・バースデー 家族のいる時間

どんな家族でも、やっぱり恋しい。
個性豊かな家族が繰り広げる、愛おしくもほろ苦い人間ドラマ。
大女優カトリーヌ・ドヌーヴ×俳優&監督セドリック・カーン。
フランスを代表する豪華キャストが勢ぞろい

STORY
70歳になったアンドレアは、夫のジャン、孫のエマとフランス南西部の邸宅で優雅に暮らしている。
そこへ、母の誕生日を祝うため、しっかり者の長男ヴァンサンと妻マリー、二人の息子、
そして映画監督志望の次男ロマンが恋人ロジータを連れてやってくる。
家族が揃い、楽しい宴が始まったそのとき、3年前に姿を消した長女クレールが帰ってくる。
アンドレアは娘をあたたかく迎え入れるが、他の家族は突然のことに戸惑いを隠せない。
案の定、情緒不安定なクレールは家族が抱える秘密や問題をさらけ出し、大きな火種をつくりだす。
やがてそれぞれの思いがすれ違い、混乱の一夜が幕を開ける――。

監督:セドリック・カーン 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・マケーニュ、セドリック・カーン
2019年|フランス|101分|5.1ch|ビスタ|カラー 原題:Fête de famille 英題:HAPPY BIRTHDAY
提供:東京テアトル/東北新社 配給:彩プロ/東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES
©Les Films du Worso 公式サイト:happy-birthday-movie.com

1月8日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー

■どうして監督が長男のヴァンサン役をやったのでしょうか?

自分が演じるとしたらヴァンサンの役しかなかったんです。
家族の中で一人だけ外に居るような立場なんです
全てをオーガナイズして俯瞰しているような人物で、
監督としての役割とよく似ている部分がありました。
監督と俳優を同時にやるとしたらヴァンサンの役が最適でした。

彼は意地悪な人では無いのです。
損な役回りに居るのです。
お金がない家族の中で一人だけ稼いでいるし、
家族の中で一番責任を取らなければならないのです。
一番難しい立場にいます。

自分の家族の中では私は責任のない次男の立場なので、
ヴァンサンに関しては優しいまなざしを向けています。

■ロマン(次男)は映画監督なのですが、監督は自分を投影されているのでしょうか?

ええ。もちろん。
ロマン役は実際の自分に近いかもしれません。
自分と重なる部分があります。
でも、映画の登場人物として皮肉なまなざしを込めて、彼を扱っています。

彼は映画作家なのですが、ちょっと気取ったところが有って、
家族の中ではそんなに尊敬されていないのです。

■ロマンが家族から言われたように
「本当の映画」を撮っているのか?
のようなことを言われたことはあるのですか?

私は「本当の映画」を撮っているので、さすがにあの質問は出てこないのですが、私の家族は私の映画を馬鹿にしたりします。
家族というのは難しい観客です。

私も早く成功した方ですが、なかなか家族からのリスペクトを得られないのです。

■作中に小津監督の名前が出ていますが、オマージュがあるのですか?

いえ、全ての小津監督の映画を見ているわけではないのですが、
これはオマージュというわけではなくて、
ユーモアでこんな出し方をしています。

ロマンというのは、映画作家なのですが、
外国映画である日本映画をリファレンスとして出して、
気取っていてインテリっぽく振る舞っています。

でも実際の所はちょっとしたルポルタージュしか撮ったことがないという、
そういうユーモラスな状況を作っています。

■フランスにおける日本映画は、ちょっと芸術的なフランス映画っぽいイメージがあるんですか?

そう、おんなじですね。
日本の若い映画作家が、ちょっと気取ってフランス映画を語る。
そういうニュアンスです。
スノッブな感じです。

ロマンはスノッブなところが有るのですが、
あの家族はみんなスノッブなところが有るんです。

■親の世代はお金があったけれど、今はお金がなくなってしまったという家族なんでしょうか?

そうなんです。
前の世代、つまり、お母さんの世代がブルジョアだったということを示しているんです。
子孫達が、アーティストでお金を稼いでいなかったりして、
子ども達が昔の遺産を食い潰しているという設定です。

ですから、立派な家などは表面的でしかない。
その表面の裏側では、全てがもろくなってしまっているのです。
全員がお金を必要としているので、家族が集まってもお金の話をしているのです。

■ショパンの幻想即興曲を所々に使われていますが、この意味は?

曲調から選んだんです。
ライトな曲調とメランコリーな曲調であるというところから選んだんです。
ライトであるというのが偽物の軽さということなんです。
本当に軽いわけでは無いという感じです。

■最後に大げんかするシーンで、
長女が精神的におかしくなっていると分かるのですが、
ココに焦点を当てたのはなぜでしょうか?

家族が、特にお母さんが自分の娘が病気であるということを認める、
受け入れるということが大事なんです。

お母さんが家族を守るという意志で、普通であるかのようなフリをしているのですが、
とうとう娘はケアが必要なんだと認めたということです。

ポジティブなメッセージでは、家族がお誕生日に再会することで、
子ども達が家族を維持しているということです。

■最後のビデオのシーンは、いつのシーンなのでしょうか?

あのシーンは、パリでのシーンです。
ちょっとトリッキーなのが、
最後の食事のシーンではお姉さんが気がおかしくなって
マットレスと窓から投げてしまったと、言っていましたが、
あのシーンを見ると映画を撮るためにやっているように見えるのです。
どっちの話が本当なんだろうっていうことですね。

ハッピー・バースデー 家族のいる時間

セドリック・カーン監督の映画「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」
この映画は、精神を患ってしまった家族をどう認めて、向き合い始めるのかという所を取り扱っています。
カトリーヌ・ドヌーブが母親役を演じるアンドレアは、明らかにおかしくなっていく長女が精神疾患である事を認めらないのです。

長男は責任感が強く、そのためにちょっと強く当たりすぎてしまいます。
そのため家族から認められません。
次男は、映画監督とはいうものの、まだまともな作品は撮っておらず、収入もあまりない。
でも、長女とは何かと接点があり、パリでは一緒に暮らしていたことも。

そんな中でアンドレアは放浪の旅から突然帰ってきた長女を優しく迎えます。
優しく見守るとは物の言い様で、先送りして問題を見ないようにしているだけなのです。

しかし、夕食に起きた大騒動で娘の精神疾患を認めて治療していくことを決意します。

この手の題材を扱う場合、家族で手を取り合って治療に励んでいくという美しいストーリーにも出来たかもしれません。
しかし、この現実を直視できず、何かから逃げていくことで、さらに問題が深くなっていく所にフォーカスを当てています。
色々な立場の人間模様をリアルに描いている作品です。

どんな家族でも、やっぱり恋しい。
個性豊かな家族が繰り広げる、愛おしくもほろ苦い人間ドラマ。
大女優カトリーヌ・ドヌーヴ×俳優&監督セドリック・カーン。
フランスを代表する豪華キャストが勢ぞろい

STORY
70歳になったアンドレアは、夫のジャン、孫のエマとフランス南西部の邸宅で優雅に暮らしている。
そこへ、母の誕生日を祝うため、しっかり者の長男ヴァンサンと妻マリー、二人の息子、
そして映画監督志望の次男ロマンが恋人ロジータを連れてやってくる。
家族が揃い、楽しい宴が始まったそのとき、3年前に姿を消した長女クレールが帰ってくる。
アンドレアは娘をあたたかく迎え入れるが、他の家族は突然のことに戸惑いを隠せない。
案の定、情緒不安定なクレールは家族が抱える秘密や問題をさらけ出し、大きな火種をつくりだす。
やがてそれぞれの思いがすれ違い、混乱の一夜が幕を開ける――。

監督:セドリック・カーン 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・マケーニュ、セドリック・カーン
2019年|フランス|101分|5.1ch|ビスタ|カラー 原題:Fête de famille 英題:HAPPY BIRTHDAY
提供:東京テアトル/東北新社 配給:彩プロ/東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES
©Les Films du Worso 公式サイト:happy-birthday-movie.com

1月8日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー

フランス映画祭2020 横浜 開幕

本日12月10日(木)、「フランス映画祭2020 横浜」が開幕いたしました。当初の6月の開催を延期して半年、新型コロナウイルス感染予防対策を実施しての開催となります。

今年は大ホールでのオープニングセレモニーとオープニング上映という形をとらず、セレモニーと上映会場を分けて行いました。日産 グローバル本社ギャラリーにてオープニングセレモニーを開催いたしました。

映画祭は12月13日(日)まで、みなとみらい地区中心に開催

団長のイザベル・ユペールさんのメッセージ

ユニフランスの二人は、パリの象徴であるエッフェル塔の見えるシャングリ・ラ ホテルのテラスからメッセージ

トゥビアナ会長:私たち二人は横浜で皆さんとご一緒することを望んでいましたが、残念ながら旅に出ることは叶いませんでした。横浜で上映されるフランス映画を10作品選びました。10作品中9本は、すでに日本の配給が付いております。配給会社の皆様に感謝します。10本目もおそらく配給権が売れると思いますが、ジャン=ポール・サロメ監督の『ゴッドマザー』です。主演は偉大なるイザベル・ユペールです。

今年のフランス映画祭のフランス代表です。これら10本の作品は、フランス映画の多様性と豊かさを表しており、皆さんに気に入って頂けることを願っております。

エルストナー代表:6月には今年のフランス映画祭は開催できないのではと思いましたが、フランスと日本のスタッフが共に努力し、本日開催の運びとなりました。横浜に訪れる観客の皆さん、ご安心ください。

感染予防対策をとり、安全に映画をご覧いただけます。数年来行ってきたマスタークラスですが、今年はショートショートフィルムフェスティバル&アジアの協力で6本の短編をご紹介できることになり、大変うれしく思っております。最後になりますが、横浜に集う、観客の観客の皆さんに感謝を伝えたいと思います。会期中、皆さんの目、皆さんの視線を通して、映画は存在します。

フランスのアーティストたちも、皆さんのご感想を楽しみにしています。映画館は魔法のような時を分かち合える空間です。デジタルでは作り出すことはできません。とは言え、今年は電波を通して、アーティスト達の心に皆様の声が届くことを願っています。
会長が「来年お目にかかれますように」とメッセージを締めた。

ユペール:親愛なる日本の皆様、今年のフランス代表を務めることになり大変光栄です。フランス映画祭や日本の想い出はたくさんあります。熱心で愛情のこもった観客との出会い、ジョセフ・ロージ監督の『鱒』で初めて訪れ魅了された日本との再会は大きな喜びです。尊敬する日本の監督の方々といつかお仕事をするのが夢であるのは言うまでもありません。

今年はフランスから誰も伺えない為、今年のミューズである米倉涼子さんに、ぜひ私達、監督や俳優の代わりに、映画祭期間中、フランスと日本の映画芸術をつなぐ特別な絆の象徴となってほしいと思います。今晩ご覧いただくのは、ジャン=ポール・サロメ監督のコメディ『ゴッドマザー』です。私の役は目的を達成するために嘘と変装を使いこなします。

法の目をかすめるのは、友情と連帯による必然的な理由からです。友情と連帯と言えば、今晩はなおさら、日本の皆様のことを思い出します。あなた方の映画への情熱は、私たちが現在いる状況のなかで、尊敬と憧憬をもたらしてくれます。映画がいかに私たちに必要かということも。フランスでは長い休館を経てようやく映画館が再開するなか、今晩と今後3日間にわたるあなた方の存在は、フランス映画界に素晴らしい勇気をもたらしてくれます。心の底からお礼を申し上げます。

近いうちにお会いできますように。親愛なる日本の皆様へ。

米倉:私はここ横浜が好きです。そして映画が好きです。今年は、日本だけでなく世界中でとても辛い時期を経験することになりました。そんな中で、映画というエンターテイメントは我々の希望でもあります。

今年は、フランスの映画人たちが来日することは叶いませんでしたが、彼らの素晴らしい映画が来日しました。こうやって日本とフランスの文化交流が途絶えることなく、この映画祭が開催できることをとても嬉しく思っております。12月13日まで開催しておりますので会場でお待ちしております。本日から4日間の映画祭をお楽しみください。

米倉さんのお好きな映画のジャンルを教えてもらえますか。
ここのところ、シリーズドラマなどでシリアスなものを見ています。映画ですと、ドキュメンタリーをみますね。
今回の映画祭ではドキュメンタリーをひとつ見ましたが、素晴らしい映画でした。(米倉さんには『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』をご覧になっています。)

林市長:ようこそ、「フランス映画祭2020 横浜」のオープニングにお越しくださいました。やっとこの12月に開催することができました。たくさんの関係者の皆様のご尽力をいただきました。横浜市としては、フランス映画祭がこの横浜で末永く開催できるように努力してまいります。このフランス映画祭は、日本初公開のフランス映画が一堂にご覧いただける機会です。どうぞこれからもご支援をお願い致します。

セトン大使:今回この開催までにどれだけの方々のお力添えをいただいたことか、皆様に感謝しております。
そういった方々の努力がなければ、これだけ広く日本でフランス映画が普及することはできないのではないでしょうか。これからも私共は、フランス映画の普及を通じて日本とフランスの文化交流に尽くしてまいりたいと思っております。

とりわけ2021年、来年にはフランスのセゾン(日本におけるフランス祭)という形で、フランスの文化を日本にご紹介しますが、その中でも映画をご紹介するつもりです。今回ご一緒したことを感謝し、この映画祭が皆様にとって従事したものになりますように。

内田社長:今年の映画祭では、日本で初めてのチャレンジとなる、電気自動車だけのドライブ・イン・シアターでの上映も行われます。コロナ禍において、クルマというパーソナルな空間を使って、安心にエンターテインメントをお楽しみいただけます。電気自動車だからこそ実現した、静かで、排ガスを一切出さない、環境に優しい試みです。「日産リーフ」が誕生して今年で10周年。Zero Carbon Yokohamaを掲げるここ横浜で、こうした新たなチャレンジがご一緒できますことを嬉しく思っております。

AntenneFranceでは、「ハッピー・バースデー家族のいる時間」のセドリック・カーン監督のインタビューを行いました。
後日配信いたします。

フランス映画祭2020 横浜×ショートショート 特別マスタークラス開催決定!

12月10日(木)〜13日(日)に横浜にて開催されるフランス映画祭2020 横浜。
当初6月に開催が予定されておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となり、冬の横浜での開催が決定いたしました。


毎年、映画祭期間中に開催されていたフランスの映画人によるマスタークラスも実施が危ぶまれましたが、この度、俳優の別所哲也さんが代表を務める米国アカデミー賞公認国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」とコラボレーションが決定。

フランス映画祭2020 横浜の開催期間に合わせて、フランスのショートフィルムをオンラインで限定配信し、ゲストを招いて学生へ向けたオンラインの特別マスタークラスを行うことになりました。

今回のテーマはフランスのショートフィルムでみる親と思春期の子の関係。思春期を迎える女性と父親の関係性を描いた短編作品、『真西へ』と『アデュー』にフォーカスし、それぞれの監督をゲストに迎え、質疑応答のトークを行います。

また、ブリリア ショートショートシアター オンラインでも配信されている『ローラとの夜』も関連作品として紹介します。

マスタークラスの模様はフランス映画ファンの皆様にもご覧頂ける様、Youtubeにて生配信を予定しております。
今回のコラボについてSSFF & ASIA代表の別所哲也さんよりコメントが到着致しましたのでイベントの概要と合わせて下記の通りご紹介いたします。

別所哲也

横浜フランス映画祭 2020、開催おめでとうございます!
私が企画する国際短編映画祭「ショートショートフィルム フェスティバル & アジア」内で過去、フランス映画祭の短編プログラムを上映したり、横浜ではある企画の審査員として参加させて頂くなど、多くのコラボレーションをご一緒させて頂きました。

横浜でフランスの映画人たちと夜中まで交流をしたのを昨日のように覚えています。
そして、フランス映画。Mon Dieu!
映画大国フランスの優秀な長編、ショートフィルムにはいつも感嘆させられます。
洗練された文化、多様な人生感、そして愛について数多くの名作が生まれていますね。
今、なかなかフランスには行けない中、横浜とオンラインでの作品上映を通じてフランス文化体験を楽しみたいと思います! 

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 代表 別所哲也

『真西へ』(17分/コメディ)

原題:Plein Ouest
監督アリス・ドゥアール

思春期目前の娘、揺れる父親心
9歳のマチルドは、バカンスの終わりを友人たちと海辺で楽しんでいる。すると、彼女の父親が、彼らのある遊びを曲解してしまう。

真西へ

アリス・ドゥアール(『真西へ』監督)

『アデュー』(24分/ドラマ)

原題:Un adieu
監督:マティルド・プロフィ

父と娘の別れの一日
フランスの海岸沿いを走る一台の車には、パリの学校で新生活をスタートさせる娘と、彼女を送り届ける父が乗っている。娘はもうすぐ思春期、そして父親にも別れを告げることになる。最初でおそらく最後の2 人きりのドライブ。特別なことはないかのように振る舞う父娘に、別れのときが迫る。
マティルド・プロフィの監督デビュー作。
思春期の終わりにさしかかり、父親との関係が変わる時期に特有な感覚を、視線や沈黙、不器用な言葉を通して繊細に描き出す。

アデュー

マティルド・プロフィ(『アデュー 』監督)

『ローラとの夜』(19分/ドラマ)

原題:La Nuit, tous les chats sont roses
監督:ギョーム・ルニュソン

「自分らしさ」からの解放を描く
17歳のアリスは、自分の身体に違和感を覚えている。インターンシップのための重要な面接の前日、普段だぶだぶの服を着ている彼女は、母親から女性らしいタイトなスーツを着るように勧められて反抗してしまう。そんな時、彼女はローラに出会う。

ローラとの夜

その他配信3作品

◆ 『音楽家』(14分/アニメーション) 原題:Navozande, le musician(監督:レザ・リアヒ )

◆ 『岸辺』(8分/アニメーション)原題:Rivages (監督:ソフィ・ラシーヌ )

◆ 『思い出たち』(15分/アニメーション)原題:Souvenir Souvenir (監督:バスティアン・デュボワ )

フランス映画祭2020 横浜×ショートショート フィルムフェスティバル & アジア
特別マスタークラス 概要

【配信日時(予定)】12月11日(金)11:00〜12:00 (生配信)
【配信URL】 youtube.com/c/フランス映画祭2020横浜(フランス映画祭2020 横浜公式チャンネル)
【テーマ】フランスのショートフィルムでみる親と思春期の子の関係
【対象作品】
『真西へ 』 (監督:アリス・ドゥアール)
『アデュー』(監督:マティルド・プロフィ)
『ローラとの夜』(監督:ギョーム・ルニュソン/ BSSTO作品)
【トークゲスト】アリス・ドゥアール(『真西へ』監督)、マティルド・プロフィ(『アデュー 』監督)
【モデレーター】東野正剛(SSFF & ASIAフェスティバルディレクター)

作品のオンライン配信について
【配信サイト】ブリリア ショートショート シアター オンライン (BSSTO/特設ページ
【配信期間】  12/5(土)10:00〜12/18(金)10:00
【作品】
・マスタークラス対象3作品(実写):『真西へ』(17分) 、 『アデュー 』 (24分) 、 『ローラとの夜』 (19分)
・その他配信3作品(アニメーション):『音楽家』 (14分) 、『岸辺』 (8分) 、『思い出たち』 (15分)
※本配信は大学生へ向けた特別マスタークラスの模様を配信するものです。一般の方のQ&Aなどへの参加はできません。
※本配信は後日アーカイブでもご覧いただけます。
※上記6作品のオンライン配信は期間中どなたでもご視聴いただけます。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジアとは
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)は 1999年の誕生以来、毎年6月に東京・原宿表参道エリアを中心に開催されている映画祭です。国際短編映画祭としては、アジア最大級の規模を誇り、5,000を超える作品が毎年世界中から集まります。オフィシャルコンペティション(ジャパン部門、アジア インターナショナル部門、インターナショナル部門)をはじめ、「環境」「観光」「CGアニメーション」「ノンフィクション」など、様々なジャンルの部門・プログラムで構成されています。(公式HP:https://www.shortshorts.org)

【フランス映画祭2020 横浜 Festival du film français au Japon 2020 】
■会期: 12月10日(木)~13日(日)
■会場:横浜みなとみらい21地区、イオンシネマみなとみらいほか
■主催:ユニフランス
■共催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、横浜市 
■特別協賛:日産自動車株式会社
■公式HP:https://www.unifrance.jp/festival/2020/ 
■ハローダイヤル:050-5541-8600(全日8:00~22:00 )

【配信サイト】ブリリア ショートショート シアター オンライン
特設ページURL: https://sst-online.jp/magazine/9184/ 
【配信期間】  12/5(土)10:00〜12/18(金)10:00

フランス映画祭、今年は12月に横浜で

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開催延期を発表していたフランス映画祭2020 横浜が今年12月に横浜にて開催されることが決定致しました。

一時は開催も危ぶまれましたが、皆様に安全にフランス映画を楽しんでいただける環境を整えることができ、無事開催の運びとなりました。会期中はフランスの映画人による特別映像の上映など、フランス映画ファンへ向けた企画も予定しています。

今年のフェスティバル・ミューズには米倉涼子さんが就任。横浜育ちであり、女優として多方面でご活躍の米倉さんが冬のフランス映画祭に華を添えます。

フランス映画祭2020 横浜の開催にあたり、米倉涼子さんよりコメントが到着いたしました。
米倉涼子さんコメント

私が憧れる国、フランス。何度訪れても私の心を魅了してくれます。
このご時世柄、フランスに直接赴くのは難しいかもしれませんが、私の故郷横浜でこのフランス映画祭が開催されることをとても嬉しく思います。皆様もフランス映画に触れるチャンスかもしれません。
是非、お気に入りの作品を見つけに横浜に足を運びにいらしてください。

フランス映画祭2020 横浜
Festival du film français au Japon 2020

■期間・会場
2020年12月10日(木)~12月13日(日) 全4日間
みなとみらい21地区を中心に開催

フランス映画祭2020は中止

6月25日(木)〜6月28日(日)に横浜みなとみらい地区にて開催を予定しておりました「フランス映画祭2020 横浜」につきまして、現在世界的に発生している新型コロナウイルス感染症の情勢を鑑み慎重に検討を重ねておりましたが、6月の開催は見合わせることを決定いたしました。

現在までに、日本国内での緊急事態宣言を受けて、本映画祭の主要パートナー各社様と共に、お客様の安全確保に関して協議を重ねて参りました。また、本映画祭のために来日を調整していたフランスの映画作家たち、俳優たち、映画関係者たちの来日調整が難しくなっているのも現状です。そのため、6月の実施では、日仏の映画人たちとお客様との交流を深める機会を喪失する可能性が高くなっております。お客様の安全を第一に、そして本映画祭がこれまで構築してきた日仏文化交流の灯を絶やさないためにも、改めて今後の映画祭の実施については引き続き協議を重ねて参りたいと思っております。
本映画祭を楽しみにして下さった皆様には大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
延期時期に関しましては、現在調整中でございます。決定次第、改めてご案内をさせて頂きます。

一日でも早く事態が収束し、皆様に安心してフランス映画をお楽しみいただける日常が戻って来ることを、映画祭関係者一同、心より願っております。そして何よりもフランスの映画人たちは横浜に戻ってこられることを楽しみにしております。何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

【セルジュ・トゥビアナ(主催:ユニフランス・会長)コメント】「フランス映画祭横浜は日本の観客の皆様方と最新のフランス映画が出会う、類い稀な映画祭であり、濃密な数日間となっています。フランスのアーティストたちが日本の皆様から情熱的に歓迎され、彼らも横浜での出会いをとても楽しみにしている大事なイベントです。ユニフランスは、常に誠実な日本のパートナーの皆様方と共に、この日仏文化の大交流イベントである本映画祭を2020年が終わる前に開催するべく、全力を尽くす事をお約束します。」

以上令和2年4月24日ユニフランス横浜市在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

セバスチャン・マルニエ監督

セバスチャン・マルニエ監督インタビュー スクールズ・アウト

セバスチャン・マルニエ監督 インタビュー本編

AF:ホラーと言っても人がたくさん死ぬものではないですね。

実はホラー映画ではないですし、人が死ぬわけではないです。
血がたくさん出てくるわけではないです。
ただ水面下で暴力が起きたり不穏な空気が流れたりして、見る人が知らないうちにウイルスに感染していくような精神的に作用するようなスリラーです。最初見たときに冒頭から不安になるような、これは一体どうなってしまうんだろうという不安を観客に味わって欲しかった。
でも本格的なホラー作品も是非取って見たいなと思っています。

AF:原作は監督が考えられたのですか?
原作は別になります。
10年ほど前に原作となる小説が出版されたのを私が読んで、まだプロデューサーもいない25歳の時でした。それでも映画化したいという思いがあり映画化する権利は買いました。予算の関係上映画化するには至らずにいました。そのうちに「欲しがる女」という原作を映画化したプロデューサーに、映画化にふさわしい原作があるんだけれどという形で持ちかけました。

AF:映画初頭で先生が飛び降りてしまうシーンがあり、これで人が死んでいくのかという印象がありました

意図していたものです。いかに見ていた人を迷わせるかという事を考えながら作っています。実際に小説を読んだときに非常に印象的なシーンでした。
最初は天気の良い日で鳥が鳴いていて、のどかな日なのに、先生が急に飛び降りる。見ている人もこれからどうなるんだろうと、そういった映画手法が詰まった非常に重要なシーンです。

AF:原発が爆発するシーンがありましたが原作にはあったのですが?

本にはない設定だったんです。私の方で後で付け加えたシーンです。集団自殺するシーンの変えてあります。
最初に読んでから15年という月日がたっていますし、私がテロに対して持っている恐怖というのも15年前に比べて変わっていますしそういった所を取り入れています。

AF:テロを取り入れたのはヨーロッパにテロの恐怖があるからですか?

そうですね。今フランスやヨーロッパで起きている事を反映させたものです。撮影時はフランスで一連のテロが起きていたときで、このテロをきっかけにフランス人の考え方は一変してしまったと言えると思います。

アメリカで9.11が起きたときに、アメリカ人も色々な考え方が変わったと同じように、大きく考え方を変えるようなきっけけになったんです。世論は内向きになったんです。ですが、パリの人々は前と同じようにテラスに出てコーヒーを飲んだりということを変えないで、テロに屈しないという姿勢を見せています。

劇中でテロに対する訓練を行っているシーンがあったと思いますが、これは実際にフランスの学校でも行われていることです。小中高とやっています。国全体に漂っている恐怖、いつどこで何が起きてもおかしくないという意識をフランス人が持っています。

自分で自分を守るしかないと考えています。特に見えない恐怖に、例えばテロもそうですし、何か野蛮な行為ですとか、何かの爆発ですとか続いています。それがフランス人の他者との関係を変えましたし、人生を今後どういう風に歩んでいくかという考え方に対しても影響を及ぼしています。

私は子どもが現在いませんが、本当に子どもを持ちたいかどうかを真剣に考えました。子どもを持つと言うことを責任が持てるか?子どもを持つと言うことは素晴らしいことだしと、撮影時にはすごく悩みました。

原発の爆発のシーンは日本の福島の原発に影響されたのですか?
ええ。原発の爆発のシーンは福島の原発の爆発を念頭に置いて撮影されたシーンです。実際に経験した人はもっと恐ろしい思いをしたでしょう。事故が起きる前はそういったことが起きるとは想像もしていなかったでしょう。

私自身も日本人の皆さんの思いを想像しながら、この撮影に臨みました。非常に恐ろしいのですが、ある種の美というか、ツインタワーが崩壊したときもあまりにも非現実的で本当に起こっているのかなと言う点でも惹かれて、何回もループ状に見てしまうということがあります。そういった所も持ち合わせていると思います。

AF:社会的なメッセージを込められているのですか?
そうですね。社会のメッセージと言うよりも、原子力施設の削減を支持している側なんですね。発電コストが非常に安いと言うことで、原子力に対しては動きは活発ではありません。
できるだけ再生可能エネルギーに移行すべきだと私は思っております。
日本の皆さんは、広島長崎の件もありますので、よりそういった思いが強いのでは無いかと思います。

日本の文学やマンガなど色々な作品が、広島で起きた事などメタファーとして伝えて下さっているなと思います。宮崎駿監督の作品もそうですけれど、このまま続けていると大変なことになるよと、ポエティックな感じで伝えて下さっているなと言う意味では非常に先進的な取り組みだなと思います。

AF:今回の役者は本当に中学生ですか?
設定の年齢よりは少し年が上です。高校生ぐらいで撮影の時にはバカロレアを受けていました。全くの縁起の初心者というわけではなく、短編映画に既に出ていたとか、テレビのフィクションに出ていたという若手の俳優です。

この作品に出た後の彼らの活躍がめざましくて、私も喜んでいます。


『スクールズ・アウト』
「シッチェス映画祭2019」
10月11日(金)より公開

ヒューマントラスト渋谷、シネマスコーレ、シネ・リーブル梅田

スクールズ・アウト 監督メッセージ

ミカエル・アース監督インタビュー

フランス映画祭2019「アマンダと僕」で来日中のミカエル・アース監督にインタビューを行いました。

監督は、経済学の大学を卒業後、映画学校に入り直し、映画監督となった方です。

ミカエル・アース監督:私は長いこと経済学の勉強をしておりました。全く映画とは関係ない勉強です。一度も卒業後にそれを活かした仕事をしたことはありません。

子どもの頃から映画には興味がありました。経済の勉強をして卒業をしたのですが、普通に就職をするのでは無く、子どもの頃から夢に思っていた映画の世界の仕事をちょっとやってみようかなという気になりました。

そのためには、まず映画学校に入らなければならない。入ってみるのが一番良いきっかけになるのでは無いかとおもい、国立の高等映画学校FEMISの試験を受けたら、通ったので、その学校に入りました。

それまで抽象的な夢だったのですが、学校行って勉強することによって具体化されました。それで今こうして映画を作っています。

AF:映画学校に入ったからといって、映画監督にすぐになれたのですか?

私が決断するのが難しかったのは、学校に入るまででした。
学校に一旦入ってしまうと、あとはプロデューサを見つけて撮るだけでした。
後は極めてシンプルに進みました。

AF:経済学を学んだことは映画を撮る上で有益でしたか?

ミカエル・アース監督:経済で学んだことをマクロ経済学でした。そんなに映画作りには役に立っていないかと思います。FEMISでは制作科に始め学んでいたので、そこで学んだことは役に立っています。

例えば、自分の映画の計画が実際に可能性があるのか?出来るものなのか?
出来るか出来ないかという判断に、映画学校の制作科で学んだものは役に立っていると思います。

新たなプロジェクトが出来たときに全体像が見ることが出来るということで、あくまでも映画学校の制作課にいたことが今役に立っていると思います。

AF:映画監督を目指したきっかけは?

ミカエル・アース監督:若い頃から映画を見ていたけれども。父親が映画が好き(シネフィル)で、私も小さい頃から映画を見る習慣がありました。当時見ていたのは、フランス映画と言うより、むしろアメリカの映画でエリア・カザンやフランク・キャプラやエルンスト・ルビッチのような、そういう映画です。

そういう映画が私に映画を撮りたいという気持ちにさせたかというと、そういうわけでもなく、ある監督がそういう風に仕向けたかというとそういうわけでもありません。

いわゆるシネフィルの人たちが強迫観念を持って映画を撮ったり、ものすごい情熱を持って映画を撮るというわけではありません。

ただ早くから映画を見ていたのですけれども、ただ、シネフィルの人とは違う。説明できないのですけれども、映画から影響を受けて、今こういう仕事をしているわけではありません。

AF:冒頭でテロでお姉さんが亡くなってしまいますが、メッセージ性を持って作ったのですか?

ミカエル・アース監督:若いメッセージを伝えたいと言うことではありません。映画の中で今日のパリを描きたかったというのがあります。今のパリの街を普通に歩いていて、急に何かの理由によって命を失うことはあると思います。

色々な理由はあると思いますけれども、テロによって命を落とすと言うことがあると言うことです。今の時代性を描いている中で、テロというのは、現代のある現象ですので、それを描いたというわけです。私たちの日常にテロの存在というのは、みんなの心に刻まれています。パリという場所を描く上でそういったことを証言したかったわけです。

ただ、テロだけがこの映画を吸収しているわけでは無く、様々なテーマがありますので、テロが私の映画の中で最も重要なテーマではありません。

AF:テニスのシーンで終わるコンセプトは?
ミカエル・アース監督:テニスコートというのは、そこに光が差し込んでいてとても明るい、そして叙情的なものだと思います。直感的に感じたのですが、シナリオを書いているときにこのシーンをラストにしようと思いました。

テニスコートというのはとてもオープンで開かれた雰囲気。そして、なにか上昇志向にあるようなイメージあります。そこに息吹が吹いて、二人を上昇させていくような感じです。

二人は長い道のりを初めて行くわけですけれども、これから二人で歩んでいくというときに、とても良い場所だと思います。

アマンダと僕
監督からのメッセージはこちら!(予告編付き!)

6/22 YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座

フランス映画祭2019記者会見

フランス映画祭2019横浜団長・フェスティバルミューズ決定

今年もフランス映画祭の季節がやってきました。

本年のフェスティバルミューズは女優の中谷美紀さんで、大変フランス語、フランス映画の造詣の深い方です。

青春時代はフランス映画づけだったとのことですが、トリュフォーの「大人は判ってくれない」やゴダールの「勝手にしやがれ」などかなり古い作品の名前が挙がり、フランス映画を見るために、パリで小さなアパートを借りて映画館に通っていたそうです。

ご存じクロード・ルルーシュ監督は「男と女」でも有名ですね。「男と女III 人生最良の日々」がカンヌ映画祭に正式出品、みなとみらいホールでも上映されます。

記者会見の模様は後日YouTubeのAntenneFranceチャンネルで公開いたします。

フランス映画祭2019

フランス映画祭2019 横浜メインビジュアル決定!

■開催概要
日本語:フランス映画祭2019 横浜  (※2019と横浜の間は半角あけ)
フランス語:Festival du film français au Japon 2019 

期間:2019年6月20日(木)~6月23日(日)全4日間
会場:みなとみらい21地区を中心に開催 横浜みなとみらいホール・イオンシネマみなとみらい他
プログラム①フランス映画最新作の上映(14作品予定) ②関連事業(サイドイベント)の実施
オープニングセレモニー、マスタークラス、サイン会など

シンク・オア・スイム
©2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Productions

■オープニング作品『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』 Le Grand Bainおじさんシンクロチームが巻き起こす、七転八起の生きざま改革!実際にスウェーデンに存在する男子シンクロナイズド・スイミングチームをモデルに描く感動のヒューマンドラマ。本国フランスで400万人を動員した大ヒットとなり、セザール賞最多10部門ノミネート、助演男優賞をフィリップ・カトリーヌが受賞した。フランス映画ファン待望の名俳優が勢ぞろい!
7月12日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開監督:ジル・ルルーシュ 出演:マチュー・アマルリック、ギョーム・カネ、ブノワ・ポールヴールド、ジャン=ユーグ・アングラード配給:キノフィルムズ/木下グループ 2018/122分/PG12

2019のフランス映画祭は横浜で6月20日〜

今年のフランス映画祭は、昨年と同じ横浜みなとみらい地区(主にイオンシネマみなとみらいを予定)で開催されます。開催期間も例年通り6月20日(木)〜6月23日(日)です。

本年度は、主催であるユニフランスの設立70周 年、横浜・リヨン姉妹都市提携60周年など、記 念すべき年でもあり、よりフランスらしく、横 浜らしく、横浜とフランスの友好関係をさらに 深め、街に賑わいを創出します。

メラニー・ティエリー(Memory of Pain)インタビュー

既に多くの人に読まれているデュラスの作品に出ることの感想は?

今回はこの素晴らしい役を演じられたことは良かったと思います。非常にデュラス的な側面というのを持ち合わせているので、主人公というのは若い女性だけれど、現代的なところもあって、その時代背景としてはドイツに占領されているフランスから解放されたフランス。そして、長い時間夫を待っている女性の物語ではありますけど、非常にデュラス的な思考が反映されていて、その部分は文学的でもあります。演じがいのある役でした。

この役には共感できますか?

自分はいい人を演じるというのは面白いことでもないのですが、普通にいい人というのはやりたいとは思っていません。逆にこの人は難しい部分も持っている人で、フランスがドイツの占領下から解放されていく難しい時代を生き抜いたという大変な時期の人でした。夫はいるし、夫に対して結びつきを感じてはいるのですが、同時に愛人というのがいて、恋愛に対しても性的なものに対しても自由で、夫にも愛人がいて、開放的で自由な人たちだったので、あのような情景になったと思います。

彼女の苦悩というのは夫が帰ってきて、ピュアな愛情は消えてしまうのですが、永久普遍的な愛というのは感じています。しかし、ピュアな愛情というものが消えていくのは耐えがたく、自分としては好ましくないと感じているけれどそうなってしまった。こういった苦悩が描かれています。

この原作は読んでいましたか?
デュラス自体は知っていて、若いときに読んだことがあります。
若いときはラ・マンとか海の壁とか、そういったものをまず読んでいて、苦悩に関しては、ドミニックブランという有名な女優さんが、舞台で朗読を詩ながら演劇をするということがあって、それを通じて知ったんです。

今回とは視点が違い、今を生きるマルグリットなんですが、ドミニックブランさんが演じたものは日記を見ながら過去を振り返るという、違う視点でした。忘れてしまった事への苦悩とか思い返す苦悩とか、そういった視点は違うんです。

苦悩という作品は非常に有名なものですし、重要な作品だとおもいます。必ずしも読者として共感が得られるとか、そういったものは別として優れた作品だと思います。

苦悩という作品は三部構成になっていて、まずはひたすら待っている部分、次がゲシュタポの協力者との関係性の部分、最後が夫が帰ってきてからと言う三つなんです。やはり強制収容所から帰ってきた人というのはなかなか映せるものではものではないので、今回の映画の中では描かれていないのです。

三部構成というのを分かっていると夕刊で個人的なものが描かれている作品だなと思います。

元々知っていた内容と違いは感じましたか?

©2017 LES FILMS DU POISSON – CINEFRANCE – FRANCE 3 CINEMA – VERSUS PRODUCTION – NEED PRODUCTIONS

非常に原作に忠実なもので感じています。
ただ監督がわずかではありますが、わかりやすく強調されています。
例えば、ディオニスという人が本の中ではただ「D」とだけかかれ、登場はするのだけれども、対して意味の感じられない、いるだけの存在、特に愛人であるとか、そこまでは感じられない描かれ方なんです。映画の中では、もしかしたら愛人なのかなと匂わせる描かれ方をしているところが、ちょっとした違いになると思います。

また、もう一つは原作の中では三部構成で、3つめのロベールが戻ってきたあとからの事を描いているのですが、その部分ははしよっているところがあります。原作の中ではヒロインとして描いていますけれど、映画の中でもヒロインとして描いていますし、そういった意味でもこの作品は原作に忠実に描かれていると思います。

ですので、彼女の言葉とか思考とか、そのまま見事に反映されていると思います。

国際的な映画に出演したことについて。
バビロンADのマチュークラビッツもフランス人ですしテディギリアンも自分はイギリス人だと考えていますので、インターナショナルな映画にはなったと思いますが、ヨーロッパの人たちなのでハリウッドのような感じとは違います。

もちろん国によっていろいろな作業の仕方が違いますし、アプローチの仕方が違います。その違いというのは豊かさを持っていると思いますし、文化の写し方も違うし、言語の写し方も違うのですが、自分はそういった違いというのを楽しんでおります。

それぞれ国によって音楽性(リズムのこと)が違って、カナダならでは、イギリスならでは、イタリアならで、それぞれ違って、自分は西欧の中でぐるぐる回っています。ケベックというのがちょっと離れていますが、フランス文化圏なので一緒にしていますが、、、それ以外を出ていないのですが、それでも国によっていろいろなアプローチの仕方が変わって面白く感じています。

アンヌ・フォンテーヌ監督 インタビュー『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』

監督を始めるきっかけは?

女優としてデビューしたのは17歳の時にダンスをしているときに偶然見いだされて女優デビューしたのです。そのあとすぐに女優はずっと続けていける職業じゃないなと思い、どちらかというと俳優さん立ちを演出したいなと思ったので監督業に転身しました。

監督としては何作目ですが?
長編は16本です。

初めは短編を撮っていったのですか?
いいえ、最初は短編ではなく、映画は独学で学びまして、1993年に始めてカンヌに作品を出品することが出来ました。これは映画の脚本を書いて監督をしたいと思っていたのですが、最初は大変でした。

今回の作品は脚本も書かれているのですか?
共同で書いています。

テーマの案はどちらから来たのですか?

元々はプロデューサーが本を持ってきてくれて、それを読んだのがきっかけです。
その本は、若手作家が自伝小説として書いたもので、恵まれない家庭環境で育った若者の幼少期の話です。差別だとか同性主義を嫌うような環境に置かれた幼少期の話です。そこから、その子が将来どのようになっていくのか、ということをイメージを膨らませて、映画にしたら面白いだろうなと思ったのが本作の誕生のきっかけになりました。フィクションと実際の話が混在しています。

タイトルのouというのに違和感を感じがしたのです。
Ou(あるいは)というのが、○○あるいは、○○という意味のouではなくて、フランスの19世紀の文学的な表現から来ています。このou belle educationという部分に何が含まれているかというと、テレビぐらいしか教養のない、知的レベルのあまり高くない家庭に生まれ育ったマルヴィンという主人公が、どのように教育を通じて超越していくかということをレトリック的に表現したものです。これですか?これですか?という意味のouではないんです。

今回はいじめとか性的マイノリティーに対してのテーマがあるのですが、これは社会に対してのメッセージがあるのでしょうか?
これは同性愛をメインテーマに扱った映画ではなくて、もっと広義的に人とは違うと言うこと、例えば、太っているとか、ユダヤ人であるとか、黒人であるとか、そういった人とは違うと言うことに苦悩している若者がそれを乗り越えて、今回の場合は芸術作品を作ることで乗り越えていくという話です。

同性愛を啓蒙するという作品ではないということです。みんなに共感してもらえる作品です。

日本にはなんかも来てますよね
はい。

日本でのプロモーションを重視されているんですか?

そうです。日本の皆さんはフランス映画をとても好んでくれていますし、日本の文化とフランスの文化には非常に関わりがあると思いますので、フランスの映画作品を私たち監督が擁護するというのは重要な事だと思います。

昨日、日本の映画監督でパルムドールを受賞された是枝監督を紹介していただいたのですが、去年日本で公開となった私の前作である「夜明けの祈り」を見て、映像美に感動したという言葉をいただきました。パルムドールを取るような素晴らしい監督に見ていただいたと言うことは、私にとっても光栄でしたし、日本人の映画監督とも交流できるというのも光栄なことです。

フィネガン・オールドフィールド(『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』主演)インタビュー

日本は、何回目ですか?

初めてで、来れてうれしい。

他の映画祭では?

この映画でブラジルに行きました。
日本の観客に会っていませんので、日本の反応は分かりません。

オープニングセレモニーではいかがでしたか?

上映のあとに観客に会うことはなかったんですが、
日本とフランスって非常に違う文化なのに、
日本の方はフランス文化が好きでいらっしゃり共通点もたくさんあるので、
一層来られてうれしいです。

おいくつですか?
27歳です。

経歴を教えてください。
10歳の時から俳優を志していて
10歳の時に短編映画に出て、それが大変気に入ったので、
これが将来やりたいことだって分かって、
そのまま来たわけで、非常にラッキーだったと思えます。

10歳の時は子役だったんですか?
はい。

今回の映画のマルヴィンは自分の人生とは違うけれど、共通点もあって、この映画の主人公も若いときに演劇に出会ってやりたいと言うことを発見するのですが、そのような感じでした。

子役から俳優にステップするのはフランスではスムーズに行くのですか?
非常にラッキーだったというのは子役というのはそれほど有名だったわけではないのですが、非常に難しいというのは子役でスターだった場合じゃないかと思うのです。

知っている中でも子役でスターだった人はちょっとイカレちゃって、もう今は何をやっているのか分からない人もいます。

子ども時代からとてもいい人と仕事を出来ていて、とても賢くって職業とはどんなものであるかを自分に教えてくれたので、そういう点で非常に恵まれていたと思います。

俳優学校のようなものに行かれていたのですか?
9年間教室には通いましたが、学校に入っていません。

ターニングポイントってありますか?
14歳の時に初主演がありまして、大西洋の島という子役時代の作品ですが、それかな。
なぜかって言うと、この作品に出たことによって、本当にこれを生涯の仕事にしたいと思いました。
監督も非常に素晴らしい方だったからです。
主演というのもすごく良かったし、、、やっはり素晴らしいなって。

やっぱり主演は違いますか?
ええ。とても違いますね。
実は、小さい役をやる方が大変だと思います。
一日とか数日とか撮影現場にいられなくて、他の重要な役をやっている人たちは、既にお友達で、非常に作品もよく分かっていて雰囲気が出来ているのに、突然出て行って役をやるというのは、そちらの方が自信がないと出来ないことだと思うのです。

子どもが主役をもらったりすると言うことは、それでいい気になったりするわけではないけれども、やっぱり自信になる。皆が自分を信用してくれて、結果を出すことが出来るんだなと感じることが出来た。

セザール賞の新人賞ノミネートされましたね。配役が多くなったりしましたか?
若手俳優もフランスにはたくさんいるので、こういう賞で注目されるというのは、やっぱり特別な注目をいただいたと思います。

自分としては、そういう賞にノミネートされるよりも良い映画に貢献できたから、次の仕事があるという風になると良いなと思っています。

今回の映画では貢献できましたか?
映画なので、チームワークで監督が助けてくれることもあるし、他の役者さんやスタッフの方とも、お互い助け合うという感じで出来たと思います。

今回は監督(アンヌ・フォンテーヌ)さんから依頼が来たのですか?
そうです。

タイトルと印象が違ったのですが、違和感なかったですか?
マルヴィン・ビジューという名前はフランスでは相当変わっている名前なので、マルタン・クレマンという名前に変えたのですが、アイデンティティーを変えるという、そういうストーリーだったと思います。
フランス語のそういうニュアンスが分からないとちょっと意味が分からないと思います。

この映画は、いじめがテーマになっているのですか?
それはテーマの一つで、自分自身をどうやって再構築するかとか、非常に大きな変貌を遂げたあと、どうやって家族との絆を保つのか、そういったテーマもあると思います。

今回の役を演じてみて、自分自身で変わったと思うところはありますか?
やっぱりどんな映画に出てみても、どこか変わる部分があると思うけれど、新しい経験だし新しい世界を経験するわけですし、また演じる事によって自分にとって興味がなかったわけではないけれど、縁遠いテーマだったものに対して深くコミットメントすることがあり、やっぱり変わった部分はあると思います。

役作りは難しかったんですか?
確かに難しい部分があって、非常に複雑な人物です。誰といるかによって全然違う局面が見えてくる登場人物なので、役作りは難しい部分がありました。

ブラッディ・ミルク 主演スワン・アルロー・ユベール・シャルエル監督 インタビュー

ブラッディ・ミルクの主演スワン・アルローさんとユベール・シャルエル監督へのインタビューです。

AF)狂牛病をテーマにしたものですか?

ユベール・シャルエル監督)
確かに狂牛病のような事なんですけれど、私が生まれ育った環境がちょうど親が酪農家だったので、私の当時の環境では狂牛病というのが、実際に起きた本当に大きな事件でした。
今回の映画では狂牛病ではないのですが同じような病気で、防ぐ手立ては全く同じ手続きとなります。

AF)病気だったことを隠してしまうのですが、このようなことはフランスでは禁止されているのですか?

ユベール・シャルエル監督)
これは映画のために作ったことなので事実とは違うのですが、私の周りの人に聞いたところによると実際そういうことがあったことは聞いています。
私の身近では起きたわけではないのです。

AF)フランスでは酪農は保護されているのでしょうか?

ユベール・シャルエル監督)
衛生面では国で守られているのですが、法律的には格下という事実があったら大きなペナルティーが与えられることになります。

AF)お父さんと妹に助けられて生活しているという設定なんですか?

主演スワン・アルロー)
家族全員出てくるのですが、母と妹と父親で、母親の存在感はこの映画の中では重要だと思うのですが、父親はいるだけという感じです。両親との関係は、両親の酪農を若者が引き継いでいるので、私がやるので任せてくれ、いなくなってくれというシーンもあります。

妹は獣医なんですけれど、獣医と酪農家というのは常に密接な関係にあり、牛の健全な状態を守るために常にコンタクトをとっています。妹だと言うことで、それが逆に牛がどんな状態かということを心配になったときに、しょっちゅう電話かけたりという、微妙な兄弟関係であることなんです。

AF)お兄さんとしてのコンプレックスがあると言うことなんですか?

ユベール・シャルエル監督)
この映画、最初のバージョンでは台詞がちょっと変わったんですね。
最初は兄として妹に対するコンプレックスを匂わせるような台詞もあったんですね。フランスでは兄弟が兄と井本だったりすると、酪農家を後を継ぐのはやっぱり男性となり、女性は後を継ぐことが出来ないので学校を卒業して専門を身につけてという道になります。今回は、妹がまた戻ってきて同じところで酪農家として一緒に仕事をしていく、そういう関係を描こうと思ったのですが、シナリオが変わったので、そういうテーマには入っていないんです。

AF)病気になった牛を埋めて隠してしまったのは、親とか妹に世話になりたくないと考えたのですか?

ユベール・シャルエル監督)
両親に対しては怖いというか恐れている面があります。
私は、酪農家の両親の元に一人っ子として生まれたので、本当は跡を継ぐ予定だったのですが、私の道を行くということで跡を継がなかったので、それに対する後悔と複雑な気持ちがあります。
そのために酪農家としての牛がいなくなってしまったと言うことに、複雑な思いがあります。

今回は、両親に対して恥ずかしいとかちょっと怖いとか引け目とかいろいろな複雑な気持ちは持っているんですけれど、最後には私の問題なんだ、私の人生なんだと自分の道を独自に切り開いていくという風になっています。

今回の撮影ではいろいろな大変な思いをしたわけなのですが、監督の実際の家族にお世話になって、撮影の前に長い間酪農の仕事というのを経験させていただきました。そのあとに撮影に入ったので、映画と言うよりは酪農家の仕事を引き継いだというような感覚があったんです。その後信頼関係が出来まして牛を扱うということがだんだん慣れてきました。

牛というのは、信頼関係が出来てくると、前に立つよりも後ろに立つ方が安心して付いてきてくれるので、今回も引っ張るのが重かったと言うことはなくて、実際日羽っているように見えても実際牛が歩いてくれているので

体が700キロぐらい体重があり、非常に重いので、間違って足でも踏まれたら骨折するような危険なシーンであったのですが、私もだんだんと慣れてきて絶対的な信頼関係を築いて行くことによって、そういう危険なことも全くなく
怖いと思えば怖いし、怖くないと思えば怖くないと監督にも言っていただいて
二頭の牛の間を通らなければならなくて、すごく怖かったのですけれど、なぜかカメラの前になると全然怖くなくて、それが牛にも伝わって、来けんんあことというのは撮影中は全くなかったです。

AF)監督もやったことあるんですか?
ええ、両親と一緒にやったことはあるのですが、経験したという意味では彼の方がずっと経験したと言えます。

今回はとてもタイミングが良かったんです。実際は予定日より3日遅れたんです。みんなが思っていた日から3日間ほとんど徹夜でした。その生まれた当日は撮影で出ていたので、私の母から連絡があり、今だと言うことで10人ぐらいのチームを組んで撮影に臨みました。
実際に子牛が生まれる瞬間というのは、死産の場合もありますし、早産の場合もありますし、いろいろな場合がありますが、今回はワンチャンスでとれた本当にラッキーな出産シーンで、シナリオ通りにとれました。
いろいろな出産の仕方はあるのですが、牛は立ったままで、スワンさんは一緒に倒れ込んでというシナリオ通りに撮影できたので、非常にラッキーだったと思います。

主演スワン・アルロー)
この映画は非常に成功していると思っています。この映画は様々なジャンルを一つにまとめたものようなものなんですが、まずドキュメンタリーとしての酪農家を描いているという、ドキュメンタリーとしての側面。それからコメディーとしての側面。それからドラマとしての側面、これはフランスの地方の家族関係、田舎のドラマを描いている心理的スリラー。この三つの側面を一つの映画にまとめる。シナリオの素晴らしさ、編集をなさった監督の素晴らしさ、そういったところが今回のこの映画のおすすめな点です。是非見に来てください。

是非ともこの映画を見に来てください。今回のこの映画は人間と動物の愛といった普遍的なテーマも扱っています。現在の工業化された非人間的な現代の世界においては普遍的なものを取り戻すという意味でも人間と動物の愛を描いた映画、主人公を演じている非常にハンサムな俳優も出ますので、是非見に来てください。