「ベルサイユのばら」(レディーオスカル)がマリーアントワネット観を変えた!

ヴェルサイユ祭で行われた池田理代子さんと湯山玲子さんのトークショーをお送りいたします。
池田理代子さんと湯山玲子さん
湯山さん
王の菜園は17世紀の土壌が引き継がれていますから、そこで採れた茶葉でできた紅茶を飲むということは、ルイ14世やマリーアントワネットとつながることに近いですよね。
池田さん
当時はベルサイユ宮殿というと貴族のステイタス。ベルサイユ宮殿に部屋を持っていることは貴族の特権で、いくつ持っているかが自慢でした。起きてから寝るまでが「見せる」ことに集中した生活を送っていたのよね。

湯山さん
ベルサイユ宮殿というと、池田さんの「ベルサイユのばら」は実はフランスでも「レディーオスカル」という名前で放送されていて、すごく愛されているんですよね。それを見て育ったフランス人の方々のマリーアントワネット観を良いイメージに変えてしまったとか。マリーアントワネットというと浪費家で自分勝手というイメージが当たり前だったんですよ、もともとは。

池田さん
マリーアントワネットは自分が生きている時代だけではなく、自分がいなくなった後世に自分がどう語り継がれるか、というところまで強く意識している人だったと思います。だから逃げる機会があっても、逃げなかった。誇りを選んだのです。彼女の母のマリア・テレジアという人は、母として人として素晴らしい人間だったと思いますが、マリーアントワネットの方が有名で人気がある。誇りを選んだ魅力、というのが現在の私達にも響くんですね。

湯山さん
フランスで「レディーオスカル」を見て育った世代は当時の時代を池田さんの作品から学んでいるという話も聞きます。
池田さん
そうなんです。以前オランジェ大統領の来日に付き添いでいらした3,40代のフランス人の男性の方にも『私は「ベルサイユのばら」を読んでフランス革命史を学びました』と言われてびっくりしたんですよ。

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