ヴィネクスポ香港 2016

5月24日から26日に香港コンベンション&エキシビジョンセンターでヴィネクスポが開催されます。Vinexpoはフランスで行われているワインとスピリッツ(蒸留酒)の展示会で、2000年から香港と日本でも開催されてきました。前回まで香港はAsia & Pacificという名称で行われていたのですが、今回からは香港という形でより地域名を前面に出しブランディングする意味があるそうです。日本ではVinexpo Nipponという名称でしたが、Vinexpo Tokyoという名称になりました。

香港はアジア・パシフィック地域全体のマーケット対応する展示会で、特徴としては中国という巨大な市場、これから発展か著しいけれども、市場としては未完成で、嗜好性も確立していないマーケットいう位置づけです。それに対し、東京はアジアと言うよりも日本に特化したマーケットであり、成熟した市場であり、まだまだ伸びしろのあるマーケットであるということです。

日本の市場はVinexpoが提示する調査報告書によれは、ワインなどは緩やかに拡大しており、ヨーロッパのように縮小しているわけではないそうです。先進国であり日本がアジア地域にとってリーダー的存在であり、その後のアジア地域の動向としても見逃せないマーケットであるそうです。

今回の記者会見は、Vinexpo香港のためであるので、主に中国に関する言及がメインです。最近まで中国市場は爆発的な拡大をしていましたが、今後はずっと落ち着いた成長となると調査しています。過日に香港で記者会見を行った際には、この予測はとても控えめで、中国市場はより成長するというのが香港での業界関係者との感触だそうです。ある日本の記者が、中国はもうダメで、大幅な減速をするのではと言う質問をしていましたが、それを否定していました。

それもそのはずで、中国は既に巨大な市場となっており、日本より大きい物も多くあります。日本のバブル崩壊後も、ワインブームが起きたり、ボジョレーヌーボーもブームから定着したりと急激な拡大は減ったものの市場は拡大し続けています。そのことから、中国もバブル崩壊したとしても、また発展途上国に戻ることはなくマーケットとして成熟していくだろうと見ているのでしょう。

中国も以前はワインはステイタスシンボルとして、超高級ワインが売れていましたが、低価格帯も売れ始めてきているそうです。日本では、1000円前後の低価格帯のワインが売れているのです。

Vinexpo 香港には今年始めて日本酒の出展があるそうですが、とても少ないそうです。日本料理は世界中で人気を博しており、それによって日本酒も好まれるようになってきており、フランスではスーパーでも買えるようになってきています。日本酒の普及においては、このような展示会に出展してもらうと嬉しいとのことでした。それ以外にも日本酒が世界に出ていくための要件がいくつは必要です。それはラベリング。フランスワインでは原産地呼称管理制度が整っており、どの産地のどの等級のワインかが分かりやすくなっているので、消費者が価値を理解しやすいのです。それに比べると日本酒のラベルは分かり難く、少しずつ良くはなっているそうですが、まだまだとのことです。

日本人は中国製品をまがい物と馬鹿にしますが、実は日本製品もそういったものが横行している時代があり、現在でも、その悪しき慣習が残っているものも多々あります。たとえば、羽毛布団。生産地やクオリティーも未だにいい加減だそうです。牛肉も最終飼育地域だけで、○○牛と決まってしまうそうですし、農産物に対しての農薬規制が先進国の中でも一番緩いともいわれています。こういったものは政府なども関与して品質管理をしていかないと、対外的には何の価値もないラベリング(ブランド化)を行っているだけになってしまうでしょう。

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