なぜアンテンヌフランスは、「フランスが伝える日本」を伝えるのか?
フランスのみならず、先進国の多くは通信社や新聞社が独自の記者を外国に派遣しています。これは、一時的な転勤である場合もあれば、現地の自国民と契約している場合もあります。また、当該地域の通信社や新聞社などと契約してニュースを撮っている場合もあります。
ココでは、分かりやすくするためにフランスと日本についてのみ書きますが、イタリアでもドイツでもイギリスでもだいたい同様です。
フランスにはAFPという通信社があります。フランス通信とも言われています。この会社は日本のみならずアメリカなど世界に支社があり、記者を派遣しています。日本のAFPは朝日新聞社内にオフィスがあります。
AFPの記者にしても、新聞社の記者にしてもフランス人である事が多いですが、日本語が出来ない人ばかりです。大抵彼らと話す場合は、英語かフランス語です。多少の日本語は話せますが、彼らの日本語では満足に取材することは困難であると思います。
そうなると誰か日本語が出来る人がいて、通訳が必要です。元々日本に興味があり留学経験がある人なら色々な日本人がいると思いますが、そうでは無いでしょう。
AFPであれば、朝日新聞内にあるので、朝日新聞の人に頼ることが出来るかも知れません。
本国では大手新聞社だとしても、日本の支社はオフィスを持っていなかったり、フリーランスの記者だったりとかなり個人の関係に依存してしまいます。
なぜそのようなことが起きるのか?
しかし、時々観る外国のテレビや映画で観る日本のシーンは、多くの日本人にとって違和感を感じることが多いでしょう。
そのために、一体日本はどのように伝えられているのか大変気になりました。
アンテンヌフランスは1990年代からインターネットを通じてフランスを紹介すること目標として活動を開始していますが、同時に日本の情報や文化を世界に伝えることも大きな目標としています。
日本人から観ておかしな内容が報道されていれば、それは出来るだけ訂正したいと考えています。それにはまず、色眼鏡を外してフランスが伝えている日本のニュースを紹介する期間が必要だと考えました。
世界(日本?)で唯一、日本がどのように伝えられているかを紹介し始めました。現在でも海外での日本の取り扱われ方を紹介するYouTube等はありますが、客観的な視点で出来るだけ忠実に紹介しているところはほとんどありません。
それ故、このサイトで紹介されている記事を見ると違和感や怒りを感じる方もいらっしゃると思います。
日本のニュースをチェックする人がいない
このように書かれた記事はフランス語で書かれています。ネット時代ですから、フランス語が読めればネットで日本からも見ることは可能ですが、ほとんど誰からもチェックされることはないでしょう。
大半のフランス人は記事に書かれたことにたいして、チェックもなく掲載された物を観ることになるでしょう。
確かに、フランス人はメディアの言うことをすんなり信じないと言われていますが、とはいえ情報が他に無ければそれを信じるしかないわけです。
日本にも声を上げる人はいる
以前から日本にいるフランスの記者には、歪曲して記事を書く人がいました。日本のフランス関係者の中にはこれを批判する人もいました。しかし、とても少数ですし、遠く離れた地域で声を上げてもなかなか伝わらないのが現状です。
もちろん新聞社も、これらの声を無視するわけにはいきませんが、声を上げている人たちが特殊な思想を持っている人で有るかもしれません。極端な政治思想を持つ人はより強い声を上げるものです。正しい物が間違っていると言われたり、客観的な情報が偏向報道だとレッテルを付ける輩もいます。
活動の効果
- ですから、アンテンヌフランスでは間違っていると声を上げるのではなく、出来るだけ正確にこれらのニュースを日本語で伝え、アンテンヌフランス読者や会員の方に判断を委ねるための情報源としての機能を担うことにしました。
アンテンヌフランスでは次のような方針を掲げています - 出来るだけ読者には、事前に印象づけないで記事を紹介する
- 日本の風習・文化上、明らかに受け入れられない場合は注釈を付ける
- アンテンヌフランスの報道と受け取られかねない場合は、事前に断りを入れる
- 明らかに偏向報道である場合は、注釈を入れる
そのため、初めての読者のかたには、一瞬理解出来ないかと思いますが、ご理解ください。
アンテンヌフランスの機能
このような活動を通じて、もちろんアンテンヌフランスだけの功績とは言いませんが、2000年だ前半まであった明らかにおかしな記事はかなり減ってきました。
その反面、明らかに外国の勢力の影響されている「専門家」や特定の政治勢力に沿った記事が配信されていることがあります。
アンテンヌフランスでは、今後も日本の情報が出来るだけ中立的な立場で発信されるよう情報提供を行っていきますので、ぜひご支援個協力をお願いいたします。