ドピルパン元首相に無罪判決
ドミニク・ドピルパン元首相がニセの裏金疑惑をかぶせて、サルコジ大統領の失脚を画策したとして訴えられているクリアストリーム事件に、ついに一つの決着がついた。
28日にパリの裁判所で、ドピルパン元首相に無罪判決が言い渡されたのだ。裁判所は2004年当時元首相がサルコジ氏を中傷する意図を持っていたことを明らかにすることができないとし、証拠不十分のため無罪判決となった。
判決を言い渡された後のドピルパン元首相は「裁判所の勇気に敬意を表したい。恨みはとくにない。未来に向かって進みたい」と表明した。
一方、この事件を告発したサルコジ大統領側は控訴しない方針だが、この無罪判決はサルコジ大統領にとって大きな痛手となりそうだ。
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