アイルランドの乳製品、2023年は日本への乳製品輸出量が大幅に増加
アイルランド政府食糧庁は、2023年度の日本への輸出量を発表しました。
アイルランドからの欧州産乳製品輸出額は、2023年は全体として63億ユーロを記録、2023年の世界的な需要低迷と生乳生産量の減少により対前年比8%減となりました。
アイルランドの生乳集荷量は、天候不順で放牧条件が厳しかったため、2022年と比較すると約2%減、2015年に生産割当が撤廃されて以来の減少になりますが、これはアイルランドが生乳供給の一貫性と持続可能性の証明の向上に重点を置いているため、減少傾向というよりはむしろ生乳供給の安定化を表しています。
アイルランドから日本への欧州産乳製品の輸出量は、2022年の15064トンに対し、2023年は17190トンに達し、14.11%の増加。アイルランド政府食糧庁・酪農部門責任者デービッド・ケネディは、欧州以外の重要な市場となりつつある日本への輸出が持続的に増加するという長期的傾向を裏付けるものである、としています。
2023年の生産量対前年比は、チーズは13.48%増加(13483トンに対し15300トン)しましたが、乳タンパク濃縮物は3.31%と微減(730トンに対し706トン)、カゼインは27.47%の減少(480トン対662トン)となりました。ホエイは167.17%の大幅な増加(435トンに対し163トン)を記録し、バターは10倍以上の増加(25トンに対し270トン)となり、2022年以前と同様の生産レベルに戻りました。