ミカエル・アース監督インタビュー

フランス映画祭2019「アマンダと僕」で来日中のミカエル・アース監督にインタビューを行いました。

監督は、経済学の大学を卒業後、映画学校に入り直し、映画監督となった方です。

ミカエル・アース監督:私は長いこと経済学の勉強をしておりました。全く映画とは関係ない勉強です。一度も卒業後にそれを活かした仕事をしたことはありません。

子どもの頃から映画には興味がありました。経済の勉強をして卒業をしたのですが、普通に就職をするのでは無く、子どもの頃から夢に思っていた映画の世界の仕事をちょっとやってみようかなという気になりました。

そのためには、まず映画学校に入らなければならない。入ってみるのが一番良いきっかけになるのでは無いかとおもい、国立の高等映画学校FEMISの試験を受けたら、通ったので、その学校に入りました。

それまで抽象的な夢だったのですが、学校行って勉強することによって具体化されました。それで今こうして映画を作っています。

AF:映画学校に入ったからといって、映画監督にすぐになれたのですか?

私が決断するのが難しかったのは、学校に入るまででした。
学校に一旦入ってしまうと、あとはプロデューサを見つけて撮るだけでした。
後は極めてシンプルに進みました。

AF:経済学を学んだことは映画を撮る上で有益でしたか?

ミカエル・アース監督:経済で学んだことをマクロ経済学でした。そんなに映画作りには役に立っていないかと思います。FEMISでは制作科に始め学んでいたので、そこで学んだことは役に立っています。

例えば、自分の映画の計画が実際に可能性があるのか?出来るものなのか?
出来るか出来ないかという判断に、映画学校の制作科で学んだものは役に立っていると思います。

新たなプロジェクトが出来たときに全体像が見ることが出来るということで、あくまでも映画学校の制作課にいたことが今役に立っていると思います。

AF:映画監督を目指したきっかけは?

ミカエル・アース監督:若い頃から映画を見ていたけれども。父親が映画が好き(シネフィル)で、私も小さい頃から映画を見る習慣がありました。当時見ていたのは、フランス映画と言うより、むしろアメリカの映画でエリア・カザンやフランク・キャプラやエルンスト・ルビッチのような、そういう映画です。

そういう映画が私に映画を撮りたいという気持ちにさせたかというと、そういうわけでもなく、ある監督がそういう風に仕向けたかというとそういうわけでもありません。

いわゆるシネフィルの人たちが強迫観念を持って映画を撮ったり、ものすごい情熱を持って映画を撮るというわけではありません。

ただ早くから映画を見ていたのですけれども、ただ、シネフィルの人とは違う。説明できないのですけれども、映画から影響を受けて、今こういう仕事をしているわけではありません。

AF:冒頭でテロでお姉さんが亡くなってしまいますが、メッセージ性を持って作ったのですか?

ミカエル・アース監督:若いメッセージを伝えたいと言うことではありません。映画の中で今日のパリを描きたかったというのがあります。今のパリの街を普通に歩いていて、急に何かの理由によって命を失うことはあると思います。

色々な理由はあると思いますけれども、テロによって命を落とすと言うことがあると言うことです。今の時代性を描いている中で、テロというのは、現代のある現象ですので、それを描いたというわけです。私たちの日常にテロの存在というのは、みんなの心に刻まれています。パリという場所を描く上でそういったことを証言したかったわけです。

ただ、テロだけがこの映画を吸収しているわけでは無く、様々なテーマがありますので、テロが私の映画の中で最も重要なテーマではありません。

AF:テニスのシーンで終わるコンセプトは?
ミカエル・アース監督:テニスコートというのは、そこに光が差し込んでいてとても明るい、そして叙情的なものだと思います。直感的に感じたのですが、シナリオを書いているときにこのシーンをラストにしようと思いました。

テニスコートというのはとてもオープンで開かれた雰囲気。そして、なにか上昇志向にあるようなイメージあります。そこに息吹が吹いて、二人を上昇させていくような感じです。

二人は長い道のりを初めて行くわけですけれども、これから二人で歩んでいくというときに、とても良い場所だと思います。

アマンダと僕
監督からのメッセージはこちら!(予告編付き!)

6/22 YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座

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