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国際刑事裁判所は、誰にとっての正義なのか
国境を越えた犯罪を裁くための国際刑事裁判所(CPI)は、強大な権力を持つ指導者にも責任を問うために生まれた。その理念は、日本にとっても遠い話ではない。国際法や国際機関を信頼することは、武力だけに頼らない世界の秩序を信じることでもあるからだ。

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午前4時の避難命令、その先にある「家」と「国家」の責任
「午前4時に起こされました。『避難してください』と言われただけです。それ以上の説明はなく、どこへ避難するのかさえ分かりませんでした」——フランス南西部ランド県ビスカロスの海岸通りで、スーツケースを抱えたある男性はそう語ったと報じられている。

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展示会が標的になる戦争、村が焼かれる占領地、レーダーが初めて火を噴いた夜
7月24日金曜日、キーウ州のある展示会場に、防衛産業の関係者たちが集まっていた。SNSで開催が告知されていたそのイベントに、ロシアのミサイルが撃ち込まれ、10人が死亡し、約100人が負傷したと報じられている。犠牲者の中には「ウクライナの防衛産業の代表者」が含まれていたと、現地の関係者がフェイスブックで認めている。

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王の墓と、生きているメディナ——遺産は誰の記憶のために残されるのか
7月下旬、パリ北郊のサン=ドニで開かれたある会合で、投票が始まる直前に一人の男が席を立った。バリー・バガヨコ(Bally Bagayoko)氏、今年3月の選挙で当選したばかりの、不服従のフランス(La France insoumise)所属の若い市長である。議題は、サン=ドニ大聖堂の再建工事を指揮する協会「Suivez la flèche」の新会長を選ぶことだった。この役職は従来、市長が兼ねてきた…




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食卓、ガソリン、通販の倉庫、そして子ども――戦争が「日常」に侵食するとき
ホルムズ海峡付近のケシュム島で爆発音が響くなか、アジアの市場が開く頃にも原油価格は高止まりした。ホルムズ海峡は世界の原油輸出量の約2割が通過すると一般に言われる咽喉部だ。そこで何かが起きるたびに、遠く離れた日本のガソリンスタンドでも価格表示が変わる。戦争とは、前線だけで起きているものではない。


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プラットフォームは「場所を貸しているだけ」なのか――フランスで浮かぶ、デジタル基盤の責任
パリの地下鉄に、成人向け出会いプラットフォーム「Wyylde」の広告が貼られている。700万人の登録ユーザーを誇り、フランス、スペイン、イタリア、ドイツへと展開する欧州最大級の「奔放な交流」サイトだ。

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火が常態になる時代に、国家は何を保障できるか
アンソニー・ベルトームとウィルフリード・シュミッター。フランスのメディアが報じた二人の消防士の死は、フランス社会に深い衝撃を与えた。フランスメディアの報道によれば、車両には火災時に車輪や窓に放水する自己防護システムが搭載されていたが、それが作動したかどうかさえ、現時点では確認されていないという。一人は車内で、もう一人は車外で発見された。炎の進行があまりにも速く、隊員が車外に出なければならなかった理…



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あなたが「検索」を押したとき、その答えを誰が決めているか
Googleで何かを調べたとき、これまでなら青いリンクの一覧が表示されていた場所に、今後は短い「要約」が現れるようになる。Googleの新機能「AI Overview」では、同社のAI「Gemini」が検索クエリを処理し、ウェブ上の情報を束ねて一段落にまとめてくれる。便利かもしれない。けれど、その一段落の裏側では、誰かが何かを決めている。何を要約に入れて、何を省くか。どのメディアの記事を参照して、…

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「主権」という言葉の幻想――フランスは今、何を自前で持っていて、何を持っていないのか
ホルムズ海峡で石油タンカーが炎上した、という報せは、遠い中東のニュースとして流れた。しかしその海峡を毎日どれだけの石油が通過し、日本やフランスの電気や暖房がそこに依存しているかを考えれば、これは「他国の紛争」ではない。イラン革命防衛隊が「いかなる船も入ることも出ることもできない」と宣言し、フランスインフォの報道によれば、タンカー3隻を停止させ、うち1隻を爆発・炎上させたという。同時に、フーシ派は紅…

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郵便受けに届いた9ミリ弾――フランスの市長たちは、なぜ今「民主主義との戦争」を口にするのか
郵便受けに9ミリ弾が2発。塀には落書き。そして、自宅前に爆発物を積んだ車がある疑いが浮上した夜、フランス国家警察の特殊部隊RAIDが人口4万6,000人の地方都市アレスの市長を緊急避難させた。


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燃えるフランスの夏、防災を「個人の備え」だけに委ねられない理由
「問題は暑さです。これほど風があると、燃えた粒子がすぐに再び燃え上がります。だから、消火作業では本当に細部まで徹底しなければなりません」




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大使館員が連行され、兵士が死に続ける夏に――報復の先に、交渉は残されているのか
テヘランのフランス大使館で働く2人の職員が、イランの治安当局に数時間拘束された。そのうち1人は暴行を受けたという。

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食料主権の名のもとに――フランスが水と生き物に問う「例外」の境界
干ばつが続けば、農家は水を求める。作物を守るために農薬を使いたいという声も強まる。だが、その水をどこに貯めるのか。農薬の規制をどこまで緩めるのか。その選択は、食卓だけでなく、湿地や川、生き物の暮らしにも及ぶ。