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フランスでは、10代の若者の5人に1人がネットいじめの被害に遭っています。ゲッティイメージ

フランスでは、10代の若者の5人に1人がネットいじめの被害に遭っています。

Caisse d’Épargneとe-Enfance協会のスポンサーシップの一環として行われた調査では、インターネットやソーシャルネットワークの利用に関連したこの現象の広がりが明らかになっています。

ウェブカムでの脅迫、品位を落とす写真、侮辱的なメッセージ、2010年生まれの子供に嫌がらせをする命令など、不条理なキーワードでソーシャルプラットフォーム上に広まる馬鹿げた挑戦など、ネット上での暴力の惨劇は常に増加しています。

しかし、ネットいじめが被害者である子どもや青少年のほとんどに悪影響を及ぼし、その影響が長期にわたることを示す研究結果が、長い間積み重ねられてきた。このため、Caisse d’Épargneとe-Enfance Associationは、画期的な調査結果を発表しました。フランスにおけるネットいじめの目録は、拡大するネットいじめの現象に対処するために、家族が直面する問題をよりよく理解するためのものである。

適切なサポートの必要性

保護者の10人中8人近くが、ネットいじめが発生した際に心理的なサポートを提供することが有用であると考えており、3/4近くがこのリスクを学校保険に含めるべきだと感じています。このシステムは、9月29日からヴィルフランシュ・シュール・ソーヌのノートルダム・スクールセンターでテストされています。4,200人の学生のうち、2つのコレージュと2つのリセを合わせた400人が対象です。残念ながら、保険がすべてではなく、若いインターネットユーザー自身がウェブの危険性をほとんど認識していないと、e-Enfance協会の事務局長であるJustine Atlan氏は指摘します。

報告書によると、ネットいじめの被害者の大半(51%)は、平均して13歳の少女です。これらの子供たちは、インターネットを利用する時間が長く、最も設備が整っており、複数のソーシャルネットワークやオンラインゲームサイトに登録していることが多い。

3018 無料・秘密厳守の電話番号

さらに、質問した若者の30%が、ウェブやソーシャルネットワークで知らず知らずのうちに遭遇したコンテンツにショックを受けたと答えています。しかし、この暴力に対抗するための多くのツールが開発され始めています。例えば、全国共通番号「3018」では、被害者やその親を無料で、匿名で支援しています。

[rfi] https://www.rfi.fr/fr/france/20211014-france-la-hausse-des-prix-du-carburant-tend-les-usagers-et-le-gouvernement

ヴァカンスの学習帳(夏休みの練習帳)

毎年夏になると400万部も売れるベストセラーの本があります。それはcahier de vacances。ヴァカンスの学習帳です。フランスの長いバカンスは2ヶ月にもなります。この期間、全く学習をしないのでは困るからです。ある程度の勉強のリズムを維持しないと行けないと考えている親が多いのです。

pour adults
pour adults
1933年に最初に販売されましたが、現在では様々な種類が出ています。人気キャラクターを使ったもの、カラフルなものものまであります。学生向けだけではなく、大人向けにも発売されていて、クイズ形式名もの、小説形式など様々です。市場は2500万ユーロにもなります。

出版社によっては現職の教員なども編集に参加し、実際の教科書に沿った内容になっています。授業内容の確認復習などが効果的に出来る様に、親たちにアピール出来る様に、子どもの興味を引き付けるように工夫されています。楽しみながら出来る様に、ゲームのような練習問題、イラストを多用したりします。iPadで出来る練習帳も登場しています。

グランゼコール卒業後、民間に進むと費用の弁済が求められる

グランゼコールと呼ばれるフランスのエリート教育を行う大学校があります。
フランスでは大学は無償ですが、いくつかのグランゼコールは授業料が無償である他、準公務員として給与も貰えるところがあります。

ポリテクニックは理系の超エリート校で4年間毎月473ユーロの給与と45000ユーロの授業料が国から支払われています。しかし、国のために働かない場合は、これらの費用を弁済しなければなりません。高等師範学校では最低10年間国の機関で働かなければ50万ユーロ支払わなければなりません。

このようなエリート校出身であると、民間企業でも高給で雇われることが多く、いきなり役員待遇の職に就ける場合も少なくありません。ですので、卒業後、国家機関に勤めること無く民間企業へ進んでしまうことも多いのです。

Pisa 日本は回復、フランスは数学がランク落ち

OECDは3日、世界65カ国・地域の15歳51万人以上が参加した2012年の学習到達度調査(PISA)の結果を発表しました。

日本は数学的リテラシー7位、読解力4位、科学的リテラシー4位と上位にランクインし、学力が回復したことは多くのメディアでも報じられていたと思います。上海やアジアの子ども達の学力が上がっていることが注目されていましたが、さて、フランスはどうだったのでしょうか。

フランスは数学的リテラシーが25位、読解力21位、科学的リテラシー26位となり、数学は2003年から16ポイントも低下しました。この数値の落差にはフランス社会の問題が反映されています。フランスでは2003年と比べて、移民の子どもの数が倍に伸びており、移民の子ども達の方が学習するチャンスが少ないとされていることです。

Pisaランクが上位に入ると、フィンランド式がいい、日本式がいい、などとすぐ振り回されてしまいますが、それぞれのお国事情が背景にあり、なかなか一口に正解を見出すのは難しいということでしょう。

フランスでバカロレアは絶対か?

日本よりも学歴社会と言われるフランスでフランスの大学入学資格であるバカロレアの合格者が発表され、大学の入学手続きが開始された。不合格者のうち、平均点が8点以下は追試が受けられないが、追試を受けて合格となる。サルコジ大統領も追試で合格した。

一般には大学に進学しないまでも、バカロレアを取得していることが就職に有利だ。大学も理系の方が就職に有利と言うことで、理系のバカロレアを受験する人が年々増えている。日本では理系の女性はかなり少ないが、フランスではそうでもない。

企業の中ではこのような資格の有無で採用を決めていない企業もある。あるスーパーチェーンの採用にバカロレアの有無が判定材料にしていないという。

しかし、この会社でも職種によっては学歴が必要だ。販売部門では資格の有無を問わないが、自身の努力で出世も可能だという。しかし他の部門では資格は無視できない物であるという。

この社長自身バカロレアを取っておらず、小学校の成績は大変優秀で、卒業後働き始めている。それでも最も裕福なフランスのランキングに名を連ねている。想像できるに、頭脳は明晰で、家庭の事情だったのだろう。彼の子ども全員バカロレアを取得しており、大学に進学している。

バカロレアの試験問題がインターネットに流出

日本でも大学入試問題がインターネット上に流出した事件は記憶に新しいが、今度はフランスのバカロレアの試験問題が流出する事件が起きた。ナポレオンが作った全国統一の試験で、フランスの高校生がほぼ受験する。これに合格すれば、フランスの一般大学なら原則的にどこでも入ることが出来る。

バカロレアは試験期間になると必ずニュースになるほどで、特に全員が受けなければならない哲学の試験は出題内容が披露される。いくつかのお題が提示され、4時間かけて記述式で答える。

流出したのは理系の数学の問題で、試験の前日にインターネットに載せられた。犯人はパリ在住の21歳と25歳の兄弟で既に逮捕されている。まだ、どこから問題を入手したかは分かっていない。また、英語と物理の試験問題が流出したとか、その他様々な問題がショートメールで流れているという噂も立っている。

現在の問題は、この流出した問題の得点をどうするか?発表では流出した問題の得点を0として、より易しい2問目、3問目にこの分の得点を加算すると発表している。しかしこれには抗議が多く、より難しい問題を解いたのに加算されず、始めからあきらめて飛ばした人が有利であるとか、1問目だけ再テストすればいいとか、様々な対応策が出されている。特にボーダーラインぎりぎりの人への配慮が難しく、悩ましい問題となっている。

日本の入試テストのように、点数順に合格するわけではないので、実害が無い人も多いだろうが、サルコジ大統領の哲学のテストが落第点だった為に再試を受けたと後々語られる事もあり、デリケートな問題ではある。

フランスでは大学入学に対して比較的門戸が広いと言えるが、大半が脱落してしまうという結果が出ている。1年生の学年末で留年する人が23%、進路変更する人が19%、中退する人が6%と約半数が何らかで脱落してしまっています。

フランスは世界の学力で中位

OECD加盟国によるPISA(学習到達度調査)の2009年度の結果が発表された。PISAは3年ごとに15歳を対象に実施されており、日本は3年前より、読解力、数学応用力、科学応用力の3つとも順位を上げトップクラスの国に位置づけられた。トップクラスには日本以外のアジア諸国・地域が目立ち、初参加の中国・上海は3分野で1位を独占するなど、中国の勢いを見せ付ける形となった。日本はゆとり教育への危機感で改善がみられたと分析されているが、他のアジア諸国に負けないためにも、まだまだこの危機感は持ち続けたいものだと思う。

さて、勢いのあるアジア諸国におされた形となったのが、ドイツやフランスなどのヨーロッパ諸国だ。ドイツでは前回のPISAよりも順位が向上したが、それでも10位に上るのは数学応用力のみで、読解力は中程度クラス。リーマンショック後、不景気に泣くヨーロッパ諸国の中、強い経済で一人勝ちを続ける国とは思えないほどの、真ん中クラスに落ち着いた。

また、フランスも中程度の成績におさまった。読解力18位、数学応用力16位、科学応用力21位と全てにおいて真ん中で、泣くに泣けない成績だ。今回の調査で、成績以外にも問題が浮上している。フランスは他国よりエリートが多いのと同様に、学力に問題のある生徒が多いという報告だ。読解力や数学応用力の低い生徒は2000年以降5〜6%づつ増加しているという。さらに、フランスでは成績が悪い生徒を留年させているが、この制度自体が問題視されている。

ドイツやフランスが中程度の成績に落ち着いた背景には、移民を受け入れていることも挙げられる。所得の低い移民家庭出身の生徒の成績は低いため、全体の数値を下げてしまうからだ。しかし逆を言えば、ドイツでは、この移民系生徒への教育に力を入れることで、順位を上げることも可能と考えている。

一方、トップクラスに輝いた国・地域は上海、韓国、香港、シンガポール、台湾などアジア勢が名を連ね、国の勢いを象徴していると思える。中国では都市圏と地方で格差も大きいだけに、上海という地域だけで参加することは少々ずるいとも思うが、中国の勢いの象徴そのものだろう。

中国では一人っ子政策のために、子供への幼児教育の熱は日本以上だと言う。3歳までに何文字以上の漢字の読み書きができる、水泳で何メートル以上泳げる、アルファベットが書けるなどなど、かなり詰め込みをしているそうだ。幼児教育が全てとは思わないが、これだけの気合と必死さがゆくゆく国を動かすのだと感じさせる。

こんな詰め込み教育が功を奏する一方で、トップクラスに名を連ねたカナダやフィンランドは、芸術的才能を伸ばすことに力を入れる教育方針を持つ。音楽の才能、絵画の才能を伸ばすことは、数学や読解力の能力を引き上げると考えられており、創作の時間や自分で考える力を伸ばす授業が取り入れられている。

詰め込みがいいのか、芸術的方針がいいのか。はたまた、もっと新しい教育プログラムがないのか。答えはひとつではないようだ。

バカロレア、17日からスタート

今年も大学入学資格のバカロレアが17日から始まりました。最初にある哲学の試験は毎年ニュースになるほどネックになっている試験で、4時間もかかります。最近では理系の方が有利と言うことで、理系のバカロレアを受ける人が増えているのですが、理系でも哲学の試験があります。

テレビでも報道された問題の一部を見てみましょう。

Sコース(Scientifique 理系)の問題
Depend-il de nous d’etre heureux ?
幸せになれるかどうかは自分次第か?

Lコース(Litteraire 文系)の問題
Faui-il oublier le passe pour se donner un avenir ?
未来を獲得するには過去を忘れるべきか?

回答は、論理的に正しければ間違いとはされないのですが、様々な知識を使って組み立てていかなければいけません。筆記式で採点者のさじ加減で点数が変わってしまうために、議論となっています。20点満点中10点で合格なのですが、サルコジ大統領も落第点だったんです。追試などを受けることにより合格になります。

こういう事から、日本の大学入試の試験とは違ってフランス人の通過儀礼的な意味があるようです。フランス人に物を言わせると長いのはこういう所に根幹があったのかと思えます。逆にバカロレアを受けていない友人はそんなに理屈っぽくないです。

さて、この試験、新聞記者や哲学者が実際受けてニュースになったりします。それでも満点は取れないようです。

産休で不足する教師たち

女性が社会に進出することで、経済的にはポジティブな点ばかりが着目されがちだが、女性が社会に出れば出るほど出産・子育てという女性特有の役割と仕事のバランスをどう保つかが大きな課題となってくる。

ましてやフランスのように、女性が働くことが当たり前であり、ワーキングマザーの地位が確立されていれば、なおさら彼女たちの社会的インパクトは大きい。

今フランスで問題となっているのは、産休中の教師をカバーするための代替教員が不足していることだ。代理の教師が見つかった例は19%程度とされ、見つかれば運が良かったということになる。

見つからない場合はどうなるか。その場合はスポット的に授業を担当できる教師が埋めていく。そのため、かわるがわる教師がやってきては授業を受け持つということになり、子供たちにとってはあまりいい影響とは言えないようだ。

この状態に不満を持つ保護者が立ち上がり教育省に訴えを起こしている。対応策としては、欠員を補充するために教員免許取得前の大学生に授業を持たせることや、もう教師を引退してしまった人材にもお声がかかり、戸惑う声も聞こえてくる。

日本でも保育園が足りず、待機児童問題がもっぱら取り上げられているが、時代時代によって女性がどれだけ子供を産むかは予測不可能。まさに神のみぞ知る、というわけで、何か不都合が起きてから、即座に対応していく行政の力がどこの国でも求められているということだろう。

Ecoutarium Mode 新登場

フランスと言えば世界のファッションをリードする国といっても過言ではないでしょう。Ecoutariumシリーズ第3弾はファッション関係の記事を幅広く集め、ファッション関連で渡仏する方や興味のある方に最適な初中級者向けのフランス教材です。ファッション関係のフランス雑誌や資料など読んだり、フランス発信の情報により近くなるでしょう。

フランス語学習も準備運動をしっかりと

CleClaireで好評だったオートナビゲーションシステムをEcoutarium Modeでも採用。テキストを使わず音声ナビゲーションで、ゆっくり着実にトレーニングできます。外国語をマスターするには、その言葉に慣れていかなければなりません。つまり、それは脳の中にフランス語を処理する部分を作って行くことです。一度作られれば、フランス語をフランス語のまま理解出来るようになります。
 
その第一段階として、まだ未発達な脳の状態に合わせた速度から、じっくり理解しながら脳を鍛えて行きます。言葉は口に出すとよりはっきり記憶に残ります。脳と口の筋トレで、神経伝達経路を強固な物にします。

エクタリウム・オフィシャルサイト

エクタリウム・システム

エクタリウムはフランス語を文節毎に区切り聞くことで、フランス語の語順で理解していくようにトレーニングを行います。エクタリウム・モードでは、繰り返し練習しやすいように収録順序を少し変更し、テキストなしでも学習出来るようにオートナビゲーションシステムを取り入れました。

フランスメディアショップ

携帯めぐる教師と生徒の騒動

パリ市内の高校で、携帯電話の使用を教師に禁止された生徒が、「先生を変えてほしい」と校長に訴えるほか、その教師に「あなたはきちんとした授業を行っていない」とした脅迫めいた手紙を送るといった騒動が発生している。

「授業中に携帯電話を使用するなんて、生徒が悪い」そんな常識的な見解をもつ生徒も多くいるが、携帯の使用を禁止されたことへの怒りは複数の生徒に伝染。この逆切れとも思える怒りが、校長への訴えまで発展したようだ。

この手紙を送った犯人は明らかにはなっておらず、教師も事件の起きたクラスでの授業を拒否している。

幼児のテレビ鑑賞は禁止すべき?

幼児にテレビを見せてもいいのか、悪いのか。年少者を育てる親なら誰もが悩むテーマだが、どんな育児書でもテレビを推奨するものは見当たらないだろう。

フランスでも、テレビが年少者に与える影響が懸念されており、今回視聴覚高等評議会から、年少者の親に向けて、テレビが与える影響を警告するキャンペーンが開始される。キャンペーン中は、年少者向けの番組に、年少者にとって危険であることを告げるマークをつけて放映される。

フランスでは2年ほど前にも、年少者向けの教育チャンネルが視覚を麻痺させる恐れがあると問題になった。テレビは刺激が強すぎて成長によくないうえ、常に情報を受け取るだけの受身な姿勢で身体を動かすことを忘れてしまうという。

ここまで公にキャンペーンが実施されるのがフランスらしいが、実際にテレビが悪影響を及ぼしたという実証にも乏しいのが実情だ。視覚的に悪影響なのではないか。と予防的観点からここまで動けるのは、電磁波の影響を懸念するキャンペーンにも近しいものがある。

在宅学習の子どもたち増える

回行われた総選挙で、保育園に入れない待機児童の問題について多くのメディアで取り上げられたが、新政権を奪い取った民主党が実際何を行ってくれるかはまだ未知数だ。

赤ちゃん学の一説では、働かなくてはならないママが赤ちゃんを預けるとすれば、赤ちゃんと同居の親族(父親や祖父母)に自宅でみてもらうのが一番よいらしく、その次が誰かの家、その次が保育園で小規模のものとなるそうで、アットホームな環境が最も良いとされている。

こんな話を聞くと、預けることだけを考えた保育園待機児童問題の解決策は、保育園を増やすことだけに限らないような気がしてくる。ママが側にいるのが一番、ということはどんな赤ちゃん学をもっても変わらないだろう。そのための施策が求められていることに政策を作る人間は気づくのだろうか。

さて、フランスでは小さいうちだけママが側にいる、ではなく、小学生の年齢になっても学校に通わず母親が教育を行う在宅学習の子供たちが増えている。

学校に行くのが義務ではなく、教育を受けさせることが義務。だから、自宅でママが先生をやる。そんなふうに教育を受けている子どもたちは全国で3万人程いるそうで、学業レベルに劣りはみられないという。

在宅学習を受ける理由は様々のようだが、母親がもっと子供と関わりを持ちたいという育児につきっきりのママもいて、フランスのママは働いている、というイメージとはひと味違ってくる。

先日、フランスでは幼児教育への関心が高まっているとお伝えしたばかりだ。そこでは専門の先生にできるだけ早く教育を受けさせることが大事とされており、自宅でママが教えるという考えは逆をいくように思える。

知人のカナダ人に聞くと、カナダでも在宅学習は珍しいことではないそうだ。カナダの場合、学校に通うのが遠くて大変、という環境がそうさせるらしいが、在宅学習のためのメソッドに関する情報はすぐに手に入れることができるし、そのためのコミュニティも発展しているらしい。

学校に入れる=社会勉強ができ協調性が身に付く、という考え方は昔からつきものだが、どうやら時代とともに教育手法も多種多様になっていくようだ。

幼児教育への関心高まる

日本では最近幼児教育がブームになっているようだ。少子化傾向の分、ひとりの子供に注がれるお金やパワーが集中しているのだろう。特に都会には幼児教育の教室が溢れていて、生後6ヶ月からリトミックの教室やスイミングスクールに通ったり、一歳にも満たない赤ちゃんが忙しそうに毎日毎日母親に連れ回されている。

フランスでも幼児教育への関心が高まっているが、日本のお稽古意識とは違って、国をあげてきちんとした教育プログラムが用意されている。

この早期の教育は、義務教育が始まる前のもので、日本で言うと幼稚園ということになるが、幼稚園よりも早くスタートする。教育プログラムに沿って資格を持つ先生から、子どもたちがモノやカタチの絵柄を見分ける訓練をうけ、次第に文字の読み書きの訓練を受ける。日本で最近流行の脳科学の知識に沿ったトレーニングにちょっと近いものだ。託児所ではないので、先生は教えることに集中する。オムツは換えてくれないというわけだ。

「教育は早ければ早いほうがいい」とされており、「早く始めた方が優秀な子供に育ち、落第しない」という科学的なデータが出ているようだ。だが、この教育を受けられる2歳児はまだ全国でも18%だけだという。

日本でも高い授業料を払って受けられるお稽古ごとにするのではなく、幼稚園、保育園で定期的に受けられる教育にしてしまえばよいのにと新政権に期待してしまうが、待機児童の解消や子供支援金の実施など優先課題が多いから、そこまで手が回らなそうである。