フランス映画祭2020 横浜 開幕

本日12月10日(木)、「フランス映画祭2020 横浜」が開幕いたしました。当初の6月の開催を延期して半年、新型コロナウイルス感染予防対策を実施しての開催となります。

今年は大ホールでのオープニングセレモニーとオープニング上映という形をとらず、セレモニーと上映会場を分けて行いました。日産 グローバル本社ギャラリーにてオープニングセレモニーを開催いたしました。

映画祭は12月13日(日)まで、みなとみらい地区中心に開催

団長のイザベル・ユペールさんのメッセージ

ユニフランスの二人は、パリの象徴であるエッフェル塔の見えるシャングリ・ラ ホテルのテラスからメッセージ

トゥビアナ会長:私たち二人は横浜で皆さんとご一緒することを望んでいましたが、残念ながら旅に出ることは叶いませんでした。横浜で上映されるフランス映画を10作品選びました。10作品中9本は、すでに日本の配給が付いております。配給会社の皆様に感謝します。10本目もおそらく配給権が売れると思いますが、ジャン=ポール・サロメ監督の『ゴッドマザー』です。主演は偉大なるイザベル・ユペールです。

今年のフランス映画祭のフランス代表です。これら10本の作品は、フランス映画の多様性と豊かさを表しており、皆さんに気に入って頂けることを願っております。

エルストナー代表:6月には今年のフランス映画祭は開催できないのではと思いましたが、フランスと日本のスタッフが共に努力し、本日開催の運びとなりました。横浜に訪れる観客の皆さん、ご安心ください。

感染予防対策をとり、安全に映画をご覧いただけます。数年来行ってきたマスタークラスですが、今年はショートショートフィルムフェスティバル&アジアの協力で6本の短編をご紹介できることになり、大変うれしく思っております。最後になりますが、横浜に集う、観客の観客の皆さんに感謝を伝えたいと思います。会期中、皆さんの目、皆さんの視線を通して、映画は存在します。

フランスのアーティストたちも、皆さんのご感想を楽しみにしています。映画館は魔法のような時を分かち合える空間です。デジタルでは作り出すことはできません。とは言え、今年は電波を通して、アーティスト達の心に皆様の声が届くことを願っています。
会長が「来年お目にかかれますように」とメッセージを締めた。

ユペール:親愛なる日本の皆様、今年のフランス代表を務めることになり大変光栄です。フランス映画祭や日本の想い出はたくさんあります。熱心で愛情のこもった観客との出会い、ジョセフ・ロージ監督の『鱒』で初めて訪れ魅了された日本との再会は大きな喜びです。尊敬する日本の監督の方々といつかお仕事をするのが夢であるのは言うまでもありません。

今年はフランスから誰も伺えない為、今年のミューズである米倉涼子さんに、ぜひ私達、監督や俳優の代わりに、映画祭期間中、フランスと日本の映画芸術をつなぐ特別な絆の象徴となってほしいと思います。今晩ご覧いただくのは、ジャン=ポール・サロメ監督のコメディ『ゴッドマザー』です。私の役は目的を達成するために嘘と変装を使いこなします。

法の目をかすめるのは、友情と連帯による必然的な理由からです。友情と連帯と言えば、今晩はなおさら、日本の皆様のことを思い出します。あなた方の映画への情熱は、私たちが現在いる状況のなかで、尊敬と憧憬をもたらしてくれます。映画がいかに私たちに必要かということも。フランスでは長い休館を経てようやく映画館が再開するなか、今晩と今後3日間にわたるあなた方の存在は、フランス映画界に素晴らしい勇気をもたらしてくれます。心の底からお礼を申し上げます。

近いうちにお会いできますように。親愛なる日本の皆様へ。

米倉:私はここ横浜が好きです。そして映画が好きです。今年は、日本だけでなく世界中でとても辛い時期を経験することになりました。そんな中で、映画というエンターテイメントは我々の希望でもあります。

今年は、フランスの映画人たちが来日することは叶いませんでしたが、彼らの素晴らしい映画が来日しました。こうやって日本とフランスの文化交流が途絶えることなく、この映画祭が開催できることをとても嬉しく思っております。12月13日まで開催しておりますので会場でお待ちしております。本日から4日間の映画祭をお楽しみください。

米倉さんのお好きな映画のジャンルを教えてもらえますか。
ここのところ、シリーズドラマなどでシリアスなものを見ています。映画ですと、ドキュメンタリーをみますね。
今回の映画祭ではドキュメンタリーをひとつ見ましたが、素晴らしい映画でした。(米倉さんには『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』をご覧になっています。)

林市長:ようこそ、「フランス映画祭2020 横浜」のオープニングにお越しくださいました。やっとこの12月に開催することができました。たくさんの関係者の皆様のご尽力をいただきました。横浜市としては、フランス映画祭がこの横浜で末永く開催できるように努力してまいります。このフランス映画祭は、日本初公開のフランス映画が一堂にご覧いただける機会です。どうぞこれからもご支援をお願い致します。

セトン大使:今回この開催までにどれだけの方々のお力添えをいただいたことか、皆様に感謝しております。
そういった方々の努力がなければ、これだけ広く日本でフランス映画が普及することはできないのではないでしょうか。これからも私共は、フランス映画の普及を通じて日本とフランスの文化交流に尽くしてまいりたいと思っております。

とりわけ2021年、来年にはフランスのセゾン(日本におけるフランス祭)という形で、フランスの文化を日本にご紹介しますが、その中でも映画をご紹介するつもりです。今回ご一緒したことを感謝し、この映画祭が皆様にとって従事したものになりますように。

内田社長:今年の映画祭では、日本で初めてのチャレンジとなる、電気自動車だけのドライブ・イン・シアターでの上映も行われます。コロナ禍において、クルマというパーソナルな空間を使って、安心にエンターテインメントをお楽しみいただけます。電気自動車だからこそ実現した、静かで、排ガスを一切出さない、環境に優しい試みです。「日産リーフ」が誕生して今年で10周年。Zero Carbon Yokohamaを掲げるここ横浜で、こうした新たなチャレンジがご一緒できますことを嬉しく思っております。

AntenneFranceでは、「ハッピー・バースデー家族のいる時間」のセドリック・カーン監督のインタビューを行いました。
後日配信いたします。

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